この時期になると、私は新卒の採用面接をしています。人事担当者ではなく、自分のタスクをクリアしながら面接に駆り出されているのです。
ここ半年で30名ほどの学生さんにお会いしましたが、次のステップに進む学生さんと残念ながら縁がなかった学生さんとに決定的な差があります。
夢を語ることができるか
夢に大きさは関係なく、夢を持つこと自体が大切だと思います。
面接では夢を語ろう!
面接で夢を語ると考えると大げさかもしれません。社会に出て何を達成したいのか、目標や目的を持ってほしいのです。面接で夢を語ることができる学生は、目がキラキラしていて「一緒に働いてみたい」と感じます。
面接で夢を語る重要性
なぜ、面接で夢や目標を話すことが大切なのかについてお伝えします。
ビジネスマンのスタートラインに立つ
会社に入ると必ず目標管理をしなければなりません。会社の業績、個人のスキルアップ、周りとの関係性など自分に合った目標を立てて1年後に評価されます。
夢や目標を持っている学生は、目的意識を持って仕事に取り組めると考えます。
夢を持つ、という行動を固く考えなくてもいいです。無意識であっても目標は誰もが持っているものであり、それを表現できるかが大切なのです。
創造力が伸ばせる
まだ見えない将来に向けてイメージできている学生は、創造力が豊かです。学生によっては、面接でYouTuberになりたいと話す学生もいます。会社と関係ないのでは・・・とも思いますが夢がないよりも100倍良いと思います。
夢を持っている学生は、自分の分析ができている学生です。将来、夢を叶えている自分をイメージできているのでしょう。シミュレーションできる能力は社会に出てとても役に立ちます。
0には何を掛けても0です。
夢を持っているだけで、すでに1歩踏み出していることになります。何も目標がない学生が0の状態だとしたら、夢を持っている学生は1以上のステップアップができているのです。
既に1の要素を持っているのならば、足し算、掛け算でいくらでも数字を大きくすることができます。0には何を掛けても0なのです。
面接官が考えること
新卒面接に来る学生さんが真剣であれば、面接官も真剣に取り組まなければなりません。
- 人生で大切にしていることは何か?
- どんなことに興味があるのか?
- どこにモチベーションを感じるのか?
私たちの時代に照らし合わせていては時代遅れになってしまいます。これからの会社と社会を背負っていく学生の価値観を理解しようとしなければ、優秀な人材を育てることはできません。
新卒での面接では雑談を交えて、相手の趣味趣向について語り合うくらいが丁度良いです。学生とのコミュニケーションの時間を楽しみ、今の時代にベクトルを合わせることが面接官にとって大切なことなのだと思います。
まとめ
面接の最初に必ず話すことがあります。
「私たちは、あなたの能力を審査しているわけではありません。あなたが私たちの会社の思想とマッチしているかをみているだけです。そのため、自分を飾るのではなくありのままでお話をしましょう」
面接官が評価者ではないと思っています。合格しなかったからといって、学生の能力が劣っているわけではないのです。多くの学生が夢を語れるように、私たちが面接の場を柔らかくしなければいけないと思います。