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新人教育での悩みを解消!新人の価値観を知ることから始める

新人教育は、ビジネスにおける悩みランキングでも常に上位に位置しています。「最近の新人は・・・」と嘆いているビジネスマンをよく見ます。それだけ新人教育は難しく、企業にとって新人教育がいかに重要な位置づけになっていることが分かります。

なぜ新人教育が難しいのか。それは新人の価値観を理解していないからだと私は思います。

『人としての価値観の差』と『時代背景における価値観の差』を理解していなければ

新人教育はうまくいきません。

今日は、新人の価値観を知ろう!と題して、新人教育の悩みを解決するための方法をお伝えしていきます。

 

新人教育での悩みを解消!新人の価値観を知る

新人の価値観

新人の価値観を知る上で、時代背景による変化を理解しなければなりません。

15~20年前と今を比較しながら考えてみてください。

モノの価値観

昔はモノが不足をしていました。供給する量よりも需要の量の方が多かったのです。そのため、大量にモノを作れば売れる時代でしたし、モノを作るための人材を企業が常に募集している状況でした。

今の時代はモノが溢れかえっており、昔のように大量にモノを作る必要がありません。新人の世代では、生活に最低限必要なものは身近にあるか、安く気軽に手に入れることができます。また、高価で価値のあるモノ(例えば車や一戸建て)に必要性を感じなくなっています。「どうしても欲しいモノ」がない人が増えているのです。

モノの価値観が変わったことで、喉から手が出るほど欲しい!という物欲は、今の新人からは失われています。

ヒトの価値観

昔は「みんな同じ」が心地よい環境でした。新人教育は全員で同じプログラムを実施して、結果も同じになることが「正」とされていたのです。仕事においてもプライベートにおいても変化を嫌っていました。

ひと昔前に堀江貴文さんがフジテレビを買収しようと行動を起こした時、古い人たちはとにかく叩きまくりました。しかし今はどうでしょうか?テレビ番組はオンデマンドで放送されており、広告収入のビジネスモデルも変革期に入っています。当時、堀江さんが掲げていたことを今になってサラっとテレビ局はやっているのです。

現在の新人教育におけるコミュニケーションの価値観は「みんなと違う」に変化しています。個性が際立つようになり、自分らしさを追い求めるようになっています。今の新人は、周りと違うことに価値を感じるようになっています。

カネの価値観

モノ・ヒトと来れば、次はカネです。カネの価値観をストレートに考えるよりも、給料という目線で考えると分かりやすいです。

昔は、給料を上げれば仕事のやる気が出ていました。カネがモチベーションに直結していた時代だったのです。当時は飛び級で出世することは少なく、年功序列の社会でした。大企業に入り定年まで安定した給与をもらうことに価値があったのです。給与さえしっかりと貰えていれば、大変な仕事も乗り越えることができていました。

今の新人は、給与への執着心があまりありません。40代以上の人からすれば信じられない話かもしれませんが、最低限の生活が送れたらいいのです。モノの価値観で話したように、新人は物欲があるわけではなくモノが溢れている今の生活において、カネが必要になるシーンが少なくなっているのです。

では、今の新人は何が仕事をするモチベーションになっているのでしょうか。それは「やりがい」です。面白い仕事や刺激のある仕事に興味があり、自分の実力を試すことができる環境を求めています。ただし、それだけではやりがいにはなりません。仕事を通して、上司や周りから承認してもらうことに仕事のモチベーションを感じているのです。

昔はカネがモチベーションの1つとなっていたため、新人きょいうくのように会社が人をマネジメントするのは単一的でした。今は、新人がモチベーションを上げて仕事ができる体制や環境を上司がしっかりと作ってあげることが必要になっているのです。

新人教育で意識すべきこと

新人の価値観

時代背景における価値観の違いについては理解できたのではないでしょうか。あなたが新人の頃に受けていた教育と同じやり方では、今の新人には響かないのです。ここからは、新人教育で意識すべきことをお伝えしていきます。

個性を活かしてあげること

新人教育の最初は合同でマナー研修やビジネス研修を実施する企業がほとんどでしょう。その後は業態によってOJTに入る会社もあれば、さらに深く技術的な研修をする会社もあります。

これらの研修が終わって現場に来た新人とよくコミュニケーションを取るようにしてください。そして本人たちの個性を知るように意識するのです。上司や先輩として、新人の良いところだけに集中して探ってみると個性が見えてくるようになります。

全ての新人を横並びで教育するのではなく、新人の個性に合わせて教育方法を変えるのです。新人教育の中で個性を活かそうと考えてあげるだけで、教育方法が変わりますし、新人のモチベーションに変化が起こります。新人は、上司や先輩が自分のことを理解してくれている(もしくは、理解しようとしてくれている)ことに仕事のやりがいを見出すようになるのです。

承認してあげること

新人は特に承認欲求が強いです。

会社の中に自分のポジションが確立されていることがやりがいにつながっていきます。新人教育の中での活動を承認してあげる意識を常に持つようにします。

※承認については、以下の記事に詳しく書いていますので是非とも参考にしてください。

同じゴールを見せてあげること

新人は今の現状に全く困っていません。困っていないから、現状維持でいいやと考えてしまいます。新人教育で意識して欲しいのは、ゴールを常に見せてあげることです。

マラソンに例えるなら今の新人は「とりあえず自分のペースで走っていたらいつかゴールが見えてくるだろう」と考えています。その場その場で課題をクリアしていけば良いという思考ですね。

そこで、上司や先輩は新人に対して常にゴールを意識させてあげましょう。この仕事のゴールはここにあって、あなたは今この辺りなんだよ、とマイルストーンを置いてあげるのです。目指す場所が分かり、現状の位置が分かるだけで、新人の仕事に取り組む姿勢が変わります。最初は時間がかかるかもしれませんが、毎日のようにゴールとマイルストーンの話をしていきましょう。

新人の価値観

 同じチームで同じゴールに向かう意識が付いてきたころには、チームビジョンの共有がすんなりとできるようになります。ビジョンが頭にあるかどうかで、新人の成長スピードは大きく違ってくるのです。

まとめ:新人教育での悩みと新人の価値観を知る

少子高齢化の社会において、新入社員の成長は会社の利益に直結します。自分の仕事を優先して新人教育をしていると、やがてチームとして、または会社としての成長がストップしてしまいます。

新人の価値観を良く把握して、臨機応変に教育していくことが今求められているのです。