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プレイングマネージャーは必要か?定義と求められるスキルについて

プレイングマネージャーの定義とは何でしょうか?業務もするし、管理もするリーダー的立場?という曖昧なイメージを持っている人が多いかと思います。

私はある意味で、会社の都合と人財不足による丁度よい言葉として設置された側面があると思っています。果たしてプレイングマネージャーは企業に必要なのでしょうか?定義と求められるスキルについて解説します。

 

 

プレイングマネージャーとは?

プレイングマネージャーとは

プレイングマネージャーとは、部下を管理するマネージャーの使命を持ちながら個人として積極的に業務に参画する役割を指します。

例えば、営業職でイメージしてください。営業部で部下の管理や指導を続けながら、自分も得意先を持っていて数字を上げるために前線で動き回るの上司いますよね?それがプレイングマネージャーです。

社員数名のベンチャー企業の社長などは、常にプレイングマネージャーであると言えますね。会社全体をマネジメントしつつ、自分が動かなければいけない!と強い責任感を持っています。

ただ、プレイングマネージャーの名称が使われるシーンは徐々に減少している印象を受けます。これはこの言葉が生まれた背景にあるのではと私は思います。

プレイングマネージャーの言葉が生まれたのは、日本でバブルが崩壊した時。
会社が生き残るために人員を削減しなければならず、現場でバリバリ動ける社員をマネージャーにして今のマネージャーをリストラする。またはその逆のパターンが事例として多く見られました。

つまり「プレイングマネージャー」という言葉にまとめていますが会社都合で仕事を増やされたポジションの人が少なからずいるのです。

今は働き方改革が企業のテーマに挙がりやすいこともあり、仕事が集中するプレイングマネージャーの在り方は見直されています。「プレイングマネージャーになってはいけない」わけではありません。プレイングマネージャーのメリットをよく理解した上で、キャリアパスの1ステップだと理解してもらいたいです。

 

 

プレイングマネージャーは辛い?役割とスキルについて

プレイングマネージャーの仕事

プレイングマネージャーの役割と求められるスキルについてまとめます。

プレイングマネージャーの役割

プレイングマネージャーの役割には、以下のようなものがあります。

  • 高い業績を上げて組織に貢献すること
  • チームのコミュニケーションを円滑にすること
  • 部下を育成し成長させること
  • 自分も成長し、また個人目標を達成すること

とても広範囲の役割を持っています。そして、どれも手を抜けないからプレイングマネージャーは常に忙しい。個人目標と数字を持っているとかなり忙しいと思います。チームの動きを管理しながらも自分の数字は達成しなければならない。精神的にも肉体的にもタフである必要があります。

部下がダメならプレイングマネージャーが怒られ、自分の数字がダメでも会社から睨まれる。中間管理職という一言では済まされない大変なポジションです。

ただ、人によってはプレイングマネージャーの責務がやりがいになります。次のポジションにステップアップするためには、他の人より早くマネージャーの経験を積み、しっかりと数字でアピールすること。営業なら売り上げの数字でしょうし、システムエンジニアならプロジェクトの生産性などになります。

マネジメントをしながらプレイヤーの楽しみも味わえる。プレイングマネージャーとして成功する人は、プレイングマネージャーにやりがいを感じ、楽しんでいる人だと言えます。

プレイングマネージャーに求められる能力

プレイングマネージャーに求められる能力は多岐に渡ります。それぞれがキャリアのステップアップに重要なスキルとなります。

①マネジメント能力

プレイングマネージャーは部下がいますから、マネジメント能力が必須となります。自分一人で仕事をしているわけではないことを認識しなければなりません。自分の成長と合わせて部下の成長を見届けます。

②コミュニケーション能力

メンバーとのコミュニケーションだけでなく、プレイングマネージャーの上司とのコミュニケーションも重要です。経営に対して考え、コメントができるように社内の交流を増やしていかなければなりません。

もちろん、お客様とのコミュニケーションもとても大切です。

③タイムマネジメント

マネジメント能力に含まれますが、タイムマネジメントが機能していなければプレイングマネージャーにはなれません。他のポジションよりもタスクが多くなりますから、時間をうまく使って仕事をまわさなければなりません。

タイムマネジメントが機能すれば、仕事のバランスが取れるようになります。今月は部下に時間を割くべき時であり、来月はお客様への提案に時間を作るべき、といったバランス感覚がとても重要になります。

プレイングマネージャーのデメリット

プレイングマネージャーに頼ることによるデメリットも存在します。ここではあえて「頼る」としています。優秀な社員には仕事が集まりやすく、仕事に必死になっている間はプレイングマネージャーである意識がないかもしれません。

気づいたら体を壊していた、なんてことにもなりかねないと思います。プレイングマネージャーのデメリットをお伝えします。

仕事が回らない

仕事の量が増えることで1つ1つの仕事のクオリティは落ちてしまいます。プレイングマネージャーのポジションに任命される人は、プレイヤーとして数々の実績と経験を積んでいます。トップレベルのビジネスプレイヤーがマネジメント業務もしなければならない。プレイヤーとしての仕事を部下に任せる前に時間が過ぎてしまい、結局自分でやった方が早いとなって手を出してしまいます。

上からの指示で部下を育てなければならない。しかし時間が取れないので自分でやってしまう。これが続けば、プレイングマネージャーではなく、トッププレイヤーのポジションにいることと同じになります。

評価基準が曖昧

プレイングマネージャーとは、マネジメントをしながら個の成果も出すポジションです。では、仕事のどの部分を評価されるべきなのでしょうか。プレイングマネージャーになると、評価基準が曖昧になり、モチベーションが高まりにくいデメリットがあります。

プレイングマネージャーは会社にとって重要なポジションです。経営層は大きな期待をしているからこそ、任せているわけです。しかし、1つでも目標が達成されなければ悪い面だけが目立ってしまうことがあります。

  • 個人の成績はいいけれどチームで未達成
  • チームは達成だけれど個人は未達成

目標が多くなれば、それだけ全てを達成することは難しくなります。プレイングマネージャーというポジションがそもそも曖昧な状態では必然的に評価も曖昧になります。

プレイングマネージャーの上司は、プレイングマネージャーの苦労と努力を認めてあげなければモチベーションが保てません。的確なアドバイスと公平な評価を求めます。

まとめ:プレイングマネージャーとは?

プレイングマネージャーは辛い仕事だと考えると、マイナス思考に陥ってしまいます。プレイングマネージャーは企業でとても重要なポジションであり、やりがいもたくさんあります。人が足りていない社会の中で、マネジメントをしながらプレイヤーとして活躍する人材はこれからも求められると思います。

一方で、評価を曖昧にしないことと、目指すべき目標を明確にしておく必要があることも分かりました。仕事ができるからと言ってプレイングマネージャーに任せっきりになるのではなく、会社は働きやすい環境を作ってあげるべきだと思います。