会社における主任とはどのような役割でしょうか。主任の意味と役割を知ることで、会社での立場やこれから目指すべきポジションが見えてきます。
会社における主任とは?
会社における主任とは、一般職の人が最初に目指すべき役職であり、一般職を取りまとめるリーダー的な立場になります。一般的に主任は役職者ではありますが、管理職ではありません。係長は管理職になりますので、
主任は、役職者としての責任はありますが、これから管理職へステップアップしていくための準備期間でもあります。経験年数からも主任はキャリア形成の一番成長する時期だと考えることができます。
役職者や管理職といった言葉は会社によって捉え方が違いますが一般的には、管理職になると完月社員(残業対象外)になると理解ください。
主任になる年齢は?
早い人であれば数年の経験で主任職になることができます。20代後半で主任になることで管理職に向けたステップアップの準備が早くできますし、一番精力的に活動できる年齢で主任になることでモチベーションは更に上向きます。
36歳でやっと主任になった人や、40歳を超えても主任から上に昇給できない人など、役職と年齢を比較して、スキルアップに悩む人も多いようです。
会社の規模や考え方によっても主任に適した年齢は違いますが、社内で同世代が出世しているのであれば、主任に必要なスキルは何かを考えて努力が必要かもしれません。
主任の手当ては?
主任職から給与とは別に手当てが発生するようになります。一般的には5,000円~10,000円が毎月の給与に上乗せされます。初めての役職手当になりますので、金額という見える形での実感が沸く人もいるでしょう。
転職で主任になれる?
前職で豊富な経験を積んでいるビジネスパーソンが転職する際、最初に主任職に就くケースが多いです。管理職ではないけれども主任をお願いすることで、これまでの経験を尊重していると考えられます。1年間、主任で様子を見て、次の年には管理職になることも多いです。
女性でもなれる?
主任に男性女性は関係ありません。特に、飲食店や医療業界、アパレルなどでは女性の主任として活躍している方がたくさんいます。多様性が求められる社会、女性の社会での活躍はより一層活発になるでしょう。
主任になるために必要なスキルは?
主任になるためには、一般職で経験を積む必要があります。多くの会社では、主任職になるためには試験や面談、プレゼンの機会があります。主任の条件として公的資格を設定している会社もあります。
一般職から主任にステップアップできるかを上司が判断するスキルは、以下のようになります。
- リーダーシップ能力があるか
- マネジメント能力があるか
- 前向きに業務に取り組んでいるか
管理職になった時に特に求められる重要なスキルを主任の時に見定めています。管理職になる素質がなければ、主任に推薦されることは難しいと考えます。
リーダーシップ能力
人を率いるために力を発揮できるかを判断されます。先頭に立ってメンバーを引っ張っていける人材が主任に推薦されやすくなります。一般職の人から認められていることも重要なポイントになります。
個性的な考え方や他の人とは違った視点を持っていると、リーダーシップが目立ちます。説得力のある発言力があれば、メンバーを引っ張るスキルになります。
マネジメント能力
仕事は一人でするのではなく、メンバーと一緒にパフォーマンスを発揮しなければなりません。主任には、周りのメンバーを活かす能力が求められます。主任になったら、マネジメント能力を身に着けるために勉強を続け、高い意識を持って業務に取り組まなければなりません。経験を通して、マネジメント能力は確実に身に付きます。
前向きに業務に取り組む能力
会社に対して不平不満ばかりを話している人は主任になれません。役職者になると、与えられた課題に対して前向きに取り組み、セルフコントロールできなければなりません。主任になるためには、忍耐力やストレス耐性など、メンタル面で強い人材である必要があります。
主任の後のステップアップは?
主任の後には以下のようなステップアップ(昇格)が待っています。
一般職 → 主任 → 係長 → 課長 → 次長 → 部長
会社によってもちろん呼び名は違いますが、一般的には主任の次には係長か課長のポストがあります。主任として認められることができれば、出世コースの流れに参加できるようになるのです。
出世と聞くと、人によってはネガティブなイメージを受けるかもしれません。しかし、出世することで待遇面はもちろんのこと、新しいことにチャレンジできる立場になり、会社にも意見が通りやすくなるメリットがあります。
出世したいと願うことは、成長意欲が高く仕事に積極的であることになるのです。
主任の役割とは?
主任の役割は、プロジェクトを成功に導き、上司をサポートすることです。プロジェクト単位での成果が求められるポジションになるので、主任はこれまでの専門知識を活かしつつ、プロジェクトメンバーと協力して数字にこだわらなければなりません。
更にもう1つ、私が主任にとってものすごく重要だと思っている役割があります。
教育です。
主任はトレーナーとしても大きな責任を持つと思います。一緒に働く後輩たちを教育し組織力の向上を目指します。部長や課長になると、一般社員の教育に多くの時間を割けません。主任が筆頭となり、メンバーの成長をサポートするようにしましょう。
まとめ:会社における主任とは?
主任を目指す人にとって必要なスキルは、リーダーシップスキル、マネジメントスキル、そして前向きに業務に取り組む能力です。
主任は数字にこだわりプロジェクトを成功に導く必要があります。数字にこだわり、教育に力を入れて組織力の向上が求められます。
一般職の人が目指すべきポジションであり、また後輩たちの憧れになるような振る舞いをして、自分なりの主任像を確立していきましょう。