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概念化と抽象化の違いとは?勘違いしやすい考え方を整理しよう

概念化して説明しているつもりでも「君の話は抽象的すぎる」と指摘される。そもそも概念的と抽象的は同じ意味では?と思った人も多いのではないでしょうか。

概念化と抽象化は似ている言葉ですが、ビジネスシーンではアプローチに違いがあります。意味を理解して相手に伝わりやすい文章や提案ができるようにすれば、あなたのビジネススキルは更にアップすることでしょう。

 

 

一般的な概念化と抽象化の違い

概念化と抽象化の違い

概念化とは、概念を文字や図形、映像などで可視化することです。「化」には認識できる形に変える、という意味があります。概念化と抽象化の違いを知るためには、「概念的」と「抽象的」の違いを知ることが大切です。まずは、辞書の内容で確認します。

概念的:個別性を問わず、概括的・抽象的にとらえるさま。物事について大まかに把握するさま。

 

抽象的:いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。

 

引用:goo辞書

辞書を読んで気づいたと思いますが、辞書の内容だけでは概念化と抽象化の違いが全く分かりません。そもそも概念的を辞書で引くと、説明文に抽象的という言葉が入っていますから余計にややこしく感じてしまいます。

辞書では同じような意味を持っていても、ビジネスでは、概念化と抽象化には明確な違いがあります。実際のビジネスシーンをイメージしながら読み進めてください。

ビジネスにおける概念化と抽象化の違い

ビジネスで利用する概念化と抽象化の違いを説明します。

先に抽象化について説明します。抽象化とは、物事の性質を抜き出したもので人によって違った解釈ができる要素を持っています。例えば、請求書発行システムを抽象的に説明すると「便利」「コストが下がる」「流行っている」「経理が利用する」などが抽象化になります。これらの抽象的な要素だけでは請求書発行システムの本質が見える化されているとは言えません。

概念化とは、物事の本質を見極めて表すことを指します。請求書発行システムであれば、請求書発行システムを利用すれば、経理社員が雑務から離れて経営管理の戦略立案に優先的な取り組みができるようになる。となりますね。

抽象化と概念化をお客様に提案する流れで見るとわかりやすいです。

  • ①事象を発見して
  • ②抽象化した要素を出し
  • ③概念化した提案をする
  • ④具体化した事例を交えて

となるわけです。

上記の①~④はコンサルティングの基本的なビジネスのステップになります。正しい情報を仕入れるところから始まり、抽象化した要素を出していきます。抽象化する際にはブレストが効果的ですね。そして抽象化した要素から近い言葉をグルーピングして概念化した言葉に変えて本質を表現するのです。

 

概念化能力を身につけよう

概念化能力のことをコンセプチュアルスキルといいます。コンセプチュアルスキルがあれば、相手に刺さる話し方ができます。お客様に対しては、本質を突いた提案ができるようになります。部下のマネジメントにおいても正しい判断ができるようになるでしょう。

今回、概念化と抽象化の意味の違いを説明しました。これには理由があります。概念化と抽象化の違いを知ることで、概念化するテクニックが身に付きやすくなるのです。コンセプチュアルスキルの高め方に悩んでいる方も多いと聞きますが、まずは事例を抽象化するところから始めて、概念化の意識を高めていくことが大切だと私は思います。

コンセプチュアルスキルは、マネージャー層だけでなく若手社員にも必要なスキルです。この記事を読んで、周りから1歩抜け出たスキルアップに繋げてもらえたら幸いです。