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マネジメントで活用できるプラセボ効果とは?

部下のモチベーションが高まらずに苦労しているビジネスマンは多いのではないでしょうか。

部下が意識高く働く手段としてプラセボ効果の活用があります。プラセボ効果はビジネスシーンでも活用できる心理学の1つで、スキルが高い上司はプラセボ効果をナチュラルに活用しています。

  • 部下が高いモチベーションを維持するためには?
  • ホーソン効果との違いは?
  • プレセボ効果をどう活用すればいい?

当記事では、プラセボ効果の活用方法、またよく比較されるホーソン効果との違いについてご紹介します。私がビジネスで経験したことが、マネジメントに悩むビジネスパーソンの一助になればと思います。

 

 

プラセボ効果とは?

プラセボ効果とは?

プラセボ効果とは、「これは効果がある」と思い込むことで力を発揮する効果を指します。プラシーボ(Placebo)効果ともいいます。Placeboを訳すと「偽薬」です。

この薬を飲んだら風邪が治りますよ

薬ではなくラムネを渡されたとしても、自分で思い込むことによって風邪が治ってしまうことがあります。プラセボ効果は精神的な面だけでなく、人体にも影響を与えます。日本では昔から「病は気から」という言葉がありますよね。

私は、仕事で疲れている時に栄養ドリンクを飲むだけで力が湧く感覚があります。本当はそんなにすぐ効果が出ないだろうけど、思い込むことによって飲んですぐ元気になった気になります。

プラセボ効果とホーソン効果の違いは?

プラセボ効果とよく比較される効果が「ホーソン効果」です。ホーソン効果とは、誰かに見られることで期待に応えたいという気持ちが生まれて、想像以上の能力を発揮することです。

プラセボ効果は自分の思い込み、ホーソン効果は他人からの期待に応える、という違いがあります。

プラセボ効果とホーソン効果の共通点は、どちらもメンバーのモチベーションが高まること。やる気が満ち溢れている状態であれば、高いクオリティでスピーディに仕事を進めることができます。

 

 

プラセボ効果でマネジメントする

プラセボ効果でマネジメント

部下にプラセボ効果が働いている状態は、部下のモチベーションが高い状態です。気持ちが落ち込んでいる部下や疲れた顔をしている部下には、上司のマネジメントによってプラセボ効果を活用してみましょう。

久しぶりに褒める

いつも褒め続けるよりも久しぶりに褒める方がプラセボ効果は働きやすいです。このブログでもよく話していますが、部下の行動の結果を褒めるのではなくプロセスを褒めるようにしましょう。正確には、部下の行動プロセスを承認してあげるのです。

あなたのやり方があったから成功した

このように部下を承認してあげると、「私だからできたんだ」とプラセボ効果が働きます。多用すると嘘っぽい上司に成り下がってしまいます。時々、または久しぶりに褒める、というところがポイントです。

長所を見つける

プラセボ効果は「思い込み」によって精神的に効果を発揮することです。部下が自分で気づいていない長所を上司が見つけてあげることで、部下の気持ちは変わります。

これが長所だったのだ、と自信を持ってくれるようになれば最高です。これは久しぶりではなく、常に言い続けるくらいでいいです。本人が「そんなことありませんよ」と微笑みながら謙遜していたら、それは成功のフェーズに入っているでしょう。

褒めることと違い、長所に触れることは毎日でもいいと思います。私の経験ですが、整理整頓がうまい部下がいれば、毎日「机がきれいだね」とか「ファイルが整頓されてるね」と声をかけて認識させた方がプラセボ効果が働きました。

努力が実ることを根付かせる

プラセボ効果で努力が実る

「プレゼンが絶対に成功する!」と思いこませるよりも「これだけ努力した成果は必ず出る!」と思いこませた方が健康的なプラセボ効果だと思います。

ちょっと難しいかもしれませんが「〇」と「×」のように結果が2つしかない場合、どちらかに寄せたプラセボ効果は良くないと思います。思い込んだ結果「×」だった場合にプラセボ効果が発揮されにくくなるからです。

努力をしたことがプレゼンに活きた!と思ってくれれば、「〇」だろうが「×」だろうが成功なのです。うまくいかなくても「あなただからここまで出来た」と伝えてあげればプラセボ効果が動きます。

プラセボ効果のマネジメントを見てみると、ホーソン効果と大きな差がないことが分かります。プラセボ効果も期待することから始まるのですから。プラセボ効果とホーソン効果は、マネジメント上で大きな差はありません。マネジメントの本質は、部下を信じて自発的に行動させること、そして高いモチベーションを維持してもらうことが大切です。

まとめ:プラセボ効果とは?

プラセボ効果とは、自分でプラスの感情を持って思い込みむことより、身体と精神にプラスの影響を与えることです。プラセボ効果とホーソン効果を知っていれば、上司としてのマネジメント能力は更に高まります。

私はこの20年間でプラセボ効果をうまく活用してマネジメントしているリーダーをたくさん見てきました。みなさん顔が活き活きしているのです。そりゃそうですよね、自分の部下たちが気持ちよく元気に働いているのですから。自ずと上司も元気になるものです。

高いモチベーションの部下と一緒に仕事をしている方が楽しいですし、結果も付いてくるはずです。マネジメントに苦労されている方は、プラセボ効果を試してみてください。