日本は管理職文化だとよく揶揄されます。管理職の立場の人が「管理すること」を自分の仕事だと思っている間は、部下のモチベーションは上がってきません。指示や命令ばかりで「管理しているつもり」になっている上司は組織を率いることはできないと思います。
管理職のあるべき姿とは?
そもそも管理職という言葉が日本をダメにしていると説く本が多数あります。
日本では管理=マネジメントという間違った解釈が広まっていることが問題ではないかと思います。マネジメントとは管理することではないことから理解しなければなりません。
- 部下のモチベーションを上げる
- 新しいサービスを創造する
- 早い判断で組織を動かす
管理することはプロセスであり、ゴールではありません。ダメな管理職の人は、プロセスをゴールと勘違いしていることがよくあります。ここでは、管理職のあるべき姿をイメージしたいと思います。
部下のモチベーションを上げる
管理職からの指示や命令では部下のモチベーションは上がりません。
部下にはそれぞれ特徴があり、個性があります。部下がやりたいと思っている仕事もそれぞれ違うはずです。上司が指示や命令で部下を動かそうとしても、部下がやる気になることはありません。
部下と面談の機会を設け、コミュニケーションの機会を増やすことで部下の思いを知ることができます。部下が一番力を発揮するポジションを整えてあげること、環境を整備することが管理職としてのあるべき姿です。
新しいサービスを創造する
管理職がすべきマネジメントには、管理の側面と創造の側面があります。
新しいサービスの創造ができない管理職は、上からの指示を下に落とすだけのポストでしかありません。
新しいサービスとは誰も思いつかないような突拍子もないサービスのことだけではありません。今の会社の実力と得意分野を知り、少し形を変えるだけで新しいサービスになるのです。
アプローチ方法を変えるだけでもいい。見せ方を変えるだけでも新しいサービスです。
早い判断で組織を動かす
管理職のリーダーには判断力が求められます。
部下からの課題に対して「社長に聞いてみる」ばかりでは管理職の意味がありません。仕事ができるマネージャーは判断がとても早いです。
判断が早いと部下の行動に隙間が生まれません。タスクが次々に生まれては消化されていくので、組織の生産性は向上していきます。
やってみなければ分からない、というチャレンジ精神を部下に見せてあげるべきです。
管理職として取り組むこと
管理職としてあるべき姿を見つけたいと思っている人は、過去の経験を疑うことから始めます。頭の中にある管理職の姿は、過去の経験から作られているものだからです。
変化できない管理職は、成長がそこで止まっていると思ってください。管理職は、常に時代に合わせた変化を継続すべきであり、組織としてチャレンジを続けていくべきだと思います。