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洞察力の鍛え方3選!マネジメント能力を確実に向上させる!

日々マネジメントをしている私が高めたい能力が洞察力です。洞察力は新しいビジネスを生み出すためにも必要ですし、部下の指導にも活かすことができるからです。

以下のような思いを持っている方に読んでもらいたい記事です。

  • 洞察力は何に活きるの?
  • 洞察力はどうやって鍛えるの?
  • マネジメント能力を高めたい!

洞察力とは何か?洞察力を鍛えるとどのようなメリットがあるのかを私の経験を交えて解説します。洞察力が高まるとビジネススキルが向上するだけでなく、部下の教育や育成にも活かすことができるようになります。

*2021/9/28編集

洞察力とは?

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洞察力とは、目に見えている表面的な情報を知るだけでなく、物事の本質を見抜く力のことです。洞察力に似た言葉として観察力がありますが比較してみると違いが分かりやすいです。

観察力・・・目に見えている周りの状況を把握する能力

洞察力・・・目に見えていない周りの状況を把握する能力

「あの人、髪の毛を切ったことですごく明るいイメージになったな」は観察力です。

「あの人、今日は気持ちが沈んでいるように見えるな、昨日何かあったのかな」が洞察力です。

観察力と洞察力のどちらも大切なのですが、洞察力を鍛えることができれば観察力も自然と鍛えられることになります。

 

 

洞察力とマネジメントの関係は?

マネジメント能力と一言でいっても多岐に渡ります。 マネジメント能力と聞いてイメージするのは以下のようなものでしょう。

  • 部門の数字を管理する能力
  • 新しいサービスを生み出す能力
  • 部下を成長させる能力

マネジメント能力が高い人は共通して「洞察力が高い」特徴があります。

洞察力とマネジメントはイコールではありませんが、洞察力を鍛えれば、マネジメントが容易になる、または高いレベルで稼働させることができます。

洞察力が高い人がビジネスでどのようなメリットを受けるのか解説します。

洞察力が高い人のメリット

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洞察力が高いとなぜマネジメント能力が向上するのか。洞察力が高いことによるメリットについてまとめます。

①部下の悩みに気付くことができる

洞察力を鍛えると部下の悩みに気づくことができるようになります。

リーダーは、部下からの相談事や悩み事に対して対策を取り、気持ちよく仕事ができる環境を作らなければなりません。また部下のモチベーションが低下していたら、モチベーションアップの施策を取ることでチームとして最大限のパフォーマンスが出せる状況を作り出すことが使命です。

  • 部下が働きやすい環境を作ること
  • 部下のモチベーションをアップさせること

リーダーの使命を果たすためには、部下が今何に悩んでいるのかを知らなければなりません。

しかしながら、部下は悩みをストレートに上司に相談しにくいものです。悩みを相談することで評価を落としてしまうのではないかと感じてしまったり、ちょっと相談ごとで迷惑をかけたくないという感情が生まれるからです。

上司と部下とのコミュニケーションが取れていない状態であれば、なおさら部下の本音を聞き出すことはできないでしょう。

洞察力が高ければ、部下の気分の浮き沈みをいち早くキャッチすることができるようになります。

洞察力が高い人は「最近どう?」と部下に声をかけるのではなく「最近気分が乗っていないようだけど、何かあった?」という声のかけ方になります。洞察力を活かしたコミュニケーションを続けていると、部下との信頼関係を築くことができます。

②物事の本質が見えるようになる

洞察力を鍛えると物事の本質を捉えやすくなります。目に見えているものだけで判断をしなくなります。

例えば、以下のような例です。

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通常の場合は、お客様の「新幹線のチケットを簡単に取りたい」という要望だけにフォーカスをしてアドバイスをしています。しかし洞察力があると「新幹線のチケットを簡単に取りたい理由」にフォーカスしていることが分かります。

マネジメント能力の高い人は、価値を創造することができます。

目に見えているものに素直に反応するだけでなく、その背後に何があるのか探る洞察力が身につくと、物事の本質が見えてくるようになります。洞察力があれば仕事の幅も広がりますし、より周りから信頼されやすくなります。

物事の本質を見る考え方は、水平思考に近いかもしれません。ラテラルシンキング(水平思考)に関しては以下に詳しく記載していますので、良ければ参考にしてください。

③理想的な体制を検討することができる

リーダーの勝手な思い込みだけで構成したチームやプロジェクトはうまく機能しません。体制を構築するときにも洞察力は働きます。

洞察力が高いと部下の長所や短所、メンバーの特徴が客観的に見えるようになってきます。結果、ベストパフォーマンスを発揮できるチームの構築ができるようになるのです。

体制を考えるのは、経営層だけとは限りません。自分のチームで洞察力を活かすことができれば、他のチームでも同じように理想的な体制を作ることができるようになります。

マネジメント能力が高い人は、自分のグループやチームの枠を取り払って会社全体としてあるべき体制を考える能力を身に着けています。もしくは、明確な根拠を持った上で体制を提案するスキルを持っているのが優秀なマネージャーといえます。

急に社長が隣に来て「○○さんならこのプロジェクトを誰に任したらいいと思う?」と聞かれたとき、スッと回答できるのが理想的なマネージャーだと思うのです。洞察力は会社全体で活かすことができるマネジメント能力の1つなのです。

 

 

洞察力の鍛え方

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洞察力の鍛え方について3つの方法をお伝えします。これからお伝えする洞察力の鍛え方は、実践すれば必ず身に付きます。私ですら洞察力を高めることができました。ただし、洞察力を鍛えるためにはそれなりの時間がかかります。時間がかかることも実証済みです。

諦めずに、洞察力を意識して継続した取り組みを続けてみてください。

①部下をよく観察して仮説を立てる

部下を観察するだけではなく、仮説を立てて観察をする洞察力の鍛え方です。

・今はモチベーション高く仕事をしているだろう。
 きっと今の仕事が合っているのだろう。
・昨日のプレゼンが本人の中では納得がいってないのだろう。
 でもどうすれば良かったのかは分からないのだろう。
・なんか仕事が手についていない感じがするなあ。
 仕事よりもプライベートで何かあったのかな。

部下を観察しながら「部下の感情」に仮説を立ていきます。これだけで終わってしまっては単なる思い込みになってしまいます。

仮説を立てた後は、自分の考えが合っているかどうかを確認します。洞察力の答え合わせをするのです。

部下を他の部屋に呼び出すのではなく、立ち話程度で構いません。ただし自分の洞察力を活かして立てた仮説の内容は、あまり他のメンバーに聞こえないようにする方がいいでしょう。仮説が180度間違った内容になっていることもありますので注意しましょう。

こういったコミュニケーションを部下と取っていくことで洞察力は確実に身に付きます。私はこのやり方をあるメンバーに対して続けた結果、背後から肩の具合を見ただけで「あ、今はこんな気分だろうな」ということが分かるようになりました。

部下を前から見たら、おでこに今の気持ちが書いてあるようにさえ思えてきたのですから不思議ですよね。

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②「なぜ」を3回繰り返す

「なぜ」を繰り返すのはビジネスの一般的な方法ではありますが、洞察力をアップさせるためにも有効的な手段です。一般的には「なぜなぜ分析」と言います。経験豊富なコンサルタントでも、迷ったら原点に立ち戻って「なぜ」を繰り返していると聞きます。

先程ご紹介した、物事の本質が見えるようになる洞察力を例に取ってみましょう。

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なぜなぜ分析では5回繰り返すのが通例ですが、洞察力を鍛える上では3回で十分です。

新幹線のチケットを簡単に取りたいお客様に対して

・Skypeを用いれば顔を見ながら会話できる提案
・教育のためにサポートさせていただく提案
・仕組みを理解した「当社の東京の社員」が保守契約をさせていただく提案

など仕事の幅が広がりますよね。

車のディーラーに行って「どんな車が欲しいですか?」って聞かれるよりも「車をどのように使いたいですか?」とか「なんで車が欲しいと思ったのですか?」と聞いてくれた方がニーズに合った提案をしてもらえますよね。

なぜを3回繰り返して洞察力を身に着けることができれば、営業の場面でも管理の場面でも使えるようになり、マネジメント能力が大幅に向上します。

③一歩引いて経営者の視点を持つ

客観的に自分のチームを見ることが洞察力の訓練になるのですが「客観的に見てください」だけではよく分からないものです。なので、ここでは「経営者になってください」としています。

リーダーの方はある程度マネジメントに関する研修を受けていたり、書籍を読んでいたり、部下を率いて仕事をしていると思います。しかし「社長とは?」という情報はあまり入れていないでしょう。

自分が社長ならこうするだろうなと、自分のチームを俯瞰してみる癖をつけてください。マネージャーの立場とはまた違うドラスティックな視点を持つことができるようになります。

洞察力の鍛え方まとめ

洞察力の鍛え方について解説しました。私がこれまでに経験したことや洞察力の能力が高い人からの情報を織り交ぜてみました。

洞察力はすぐに身に着くものではありません。日々意識をして取り組むことで洞察力が身に着き、マネジメント能力が向上していくと思います。