「この上司はマネジメント能力がないなぁ」と日々考えている若手ビジネスマンに向けて、マネジメント能力のない上司とうまく付き合う方法についてご紹介します。
マネジメント能力のない上司とは一緒に仕事がしにくく、ストレスが溜まりやすいです。しかし部下は上司を選ぶことができません。
マネジメント能力がない上司と付き合う時には、今の環境や状況をポジティブに捉えることが大切です。
マネジメント能力がない上司の特徴
マネジメント能力がない上司の特徴についてまとめます。
コミュニケーション能力がない
上司が部下との壁を作っていては、マネジメントなんてできません。
スケジュール管理ができない
残業が多い
自分は何もせずに仕事だけを振る上司はマネジメントできているとはいえません。マネジメントが上手い上司は、メンバーのモチベーションを保ったまま仕事をうまく分散させている上司です。
マネジメント能力がない上司との付き合い方
私はチームを任せてもらうようになって「マネジメント能力とは何か」を常に考えて仕事をしてきました。結果、マネジメントに答えがないことに気づきました。マネジメントの意識を常に持っていたからこそ、日々失敗と成長を続けることができたと思います。
意識で変わる付き合い方
部下の立場の人は、マネジメント能力がない上司の成長を待っても非効率であり生産的ではありません。上司の現状を理解してうまく付き合わなければなりません。マネジメント能力がない上司との付き合う時に意識して欲しいことを3つお伝えします。
- ①マネジメント能力がない上司を反面教師にする
- ②うまく避けるのはいいが無視はダメ
- ③信頼できる人と同僚を見つける
どのようなタイプの上司であってもこれからご紹介する「マネジメント能力のない上司との付き合い方」は活かすことができます。
①マネジメント能力がない上司を反面教師にする
マネジメント能力がない上司と逆の行動をすれば、自分が考える正しいマネジメントが理解できるようになります。
あなたの上司のマネジメント方法が間違っていると思うのなら、近い将来あなたに部下ができた時、上司とは違うマネジメント方法が「正しいマネジメント」になるわけです。つまり、今の上司が理想とするマネジメント反面教師だと考えるのです。
上司の振る舞いが反面教師だと考えると、マネジメント能力がない上司だって「良い教科書」になります。反面教師を利用してプラス思考に転換するスキルは、あなたがリーダーとして成長していく上で必要なスキルの1つです。
実は「上司の行動が間違っている」と思っていても上司の行動を反面教師にしている人は少ないです。なぜなら、上司が話していることや行動内容について、上司だからと否定的に見ることができない本能が働いているためです。
自分がマネジメントをする立場になった時、尊敬する上司や著名人をオマージュすることも必要ですが、実際に経験してきたことを活かした方が身になります。当時を思い出しながらマネジメントできるので、自信をもって部下と接することができます。
マネジメント能力がない上司を反面教師にすると、自分が同じ立場になった時「あれってそういうことだったんだ」と当時の上司を見直すことが『たまに』あります。そんなときは心の中で「すみません」と小さく謝っておきましょう。
②うまく避けるのは良いが無視はダメ
上司が嫌いなことと、上司の指示に従わないこと、これは全く意味が違います。
仕事をする上で上司に媚びるような必要は全くありません。上司を持ち上げることが出世につながるような会社なら、その会社の文化がダメです。しかし、目的を達成するために上司と一緒に仕事をすることは当然です。
上司をうまく避けるのは良いですが、指示を無視するようなことはしてはいけません。なぜなら、上司からの指示は仕事の目的に向けたものであることがほとんどだからです。マネジメント能力がない上司と付き合うことと、仕事をゴールに導くこととは全く違うことなのです。
上司をうまくうまく避けていると、上司はも気付いてくれるはずです。コミュニケーションが取れないことによって仕事が停滞するのはよくありませんが、避けることで距離が空くことは間違いではないと思います。マネジメントの基本としてコミュニケーションが重要視されていて、それはそれで大切なのですが、ストレスのたまるコミュニケーションは私はいらないと思います。
- 報告・連絡・相談は必須
- 指示を聞くことも必須
仕事の目的を忘れないように。しかし、あえて絡みに行く必要はない。
③信頼できる人と同僚を見つける
マネジメント能力がない上司との付き合いに疲れた時は、さらに上の上司とのコミュニケーションを増やすと効果的です。さらに上の上司に対して、直属の上司の悪口や愚痴を言うのではなく、関係のない話題や相談、雑談などから入るようにします。
自分を理解していただけていない時から、更に上の上司にマネジメント能力が無い上司の相談をしても伝わりません。最初は気軽な相談や雑談から始めて、コミュニケーションが円滑に取れるようになれば、いよいよ上司の相談を投げかけましょう。
一方、同僚に対しては愚痴を言ってもいいと思います。ストレスを貯めて仕事のパフォーマンスを落とすのは良くありませんし、同僚に上司の愚痴を話していると「いや、それはお前の考え方が違うよ」と気付きを与えてくれることもあるはずです。
部下の育成が下手な上司の特徴記事も参考にしてみてください。
転職を検討する
マネジメント能力がない上司と付き合うことがストレスとして蓄積され、仕事に支障をきたすのであれば転職を検討するのも1つの方法です。
しかし、どれだけ大きな企業でもマネジメント能力がない上司は存在しています。パワハラやセクハラのようなインパクトのある事象が今の上司に無いのなら、マネジメント能力のない上司の下で働くのを避けるために転職することをあまりお勧めしません。
転職によるメリットをよく考えて行動を起こしましょう。様々な上司と出会い更なるスキルアップを目指したい強い気持ちを持つことができれば、転職によって環境を変えてみるのも良いと思います。
まとめ:マネジメント能力がない上司との付き合い方
マネジメント能力がない上司との付き合い方をまとめました。いくら能力がない上司とはいえ、ビジネス経験は豊富です。部下の立場で上司の能力を決めつけてしまう前に、コミュニケーションをとる機会を増やしてみると上司の良い個性も見えてくるのではないでしょうか。
上司を見限る前に、やるべきことはやっておく。これがあなた自身のマネジメント能力向上にもなるわけです。