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ラテラルシンキングとは?意味と鍛え方を徹底解説!

ラテラルシンキングは、問題解決、アイデア創出の思考法です。ラテラルシンキングは、以下のような悩みを持った方を助けてくれます。

  • 斬新な発想で課題解決をしたい
  • 新しいアイデアがなかなか生まれない
  • 今の仕事に少し飽きている

私はラテラルシンキングを学ぶことによって、仕事への取り組み方や情報収集の質が大きく変わりました。視野が広がったことで、コンサルティングをする際のヒアリングと提案の質が格段にアップしたのです。当記事では、ラテラルシンキングの意味から鍛え方、活用方法についてご紹介します。

 

 

ラテラルシンキングとは?

ラテラルシンキングとは?

ラテラルシンキング(lateral thinking)とは、固定概念や既成概念に捉われずに様々な角度や視点から物事を考える思考法のことです。lateralは「水平」とか「側面」の意味があり、ラテラルシンキングを訳すと「水平思考」となります。

ビジネスでアイデアに行き詰った時、ゼロベース思考のラテラルシンキングはプロセスを飛ばしてゴールに導いてくれます。ラテラルシンキングは、正しい鍛え方をすれば誰でも身に付けることができるスキルであり、ビジネスパーソンとしてステップアップするためのスキルなるでしょう。

ロジカルシンキングとラテラルシンキングの違い

ロジカルシンキングの方がみなさんは良く耳にしているかと思います。ロジカルシンキングは、論理的思考、垂直思考と言います。つまり、ラテラルシンキングと対抗した考え方になります。

ロジカルシンキングとは、1つ1つ順序だててゴールにたどり着こうとする考え方です。

ロジカルシンキングとラテラルシンキングの例

ラテラルシンキングを理解するために、例を挙げて考えてみます。

急なことですが、明日の13時から北海道で商談が入りました。北海道までの移動を考えれば、9時には東京を出なければいけません。今あなたはたくさんの仕事を抱えているので、明日の13時に北海道に行くためにはかなり厳しい状況です。

ロジカルシンキングの場合

ゴールは、北海道での商談を成功させることです。

成功させるためにはどうしたらいいか。私が行くべきだけれども、後輩の社員でも十分に商談を成功に導くことができる。ならば後輩社員を説得すること、お客様を説得する必要があります。

お客様に対して後輩社員のキャリアをしっかりと伝えて納得してもらい明日に備える。後輩の社員に対して商談の内容を説明する。説明する時間が足りないため、これまでの資料を渡して移動中に確認してもらう。12時の段階で電話をして、不明点がないかを洗い出す。

ゴールに向けて順序だてて必要なものを整理する思考がロジカルシンキングです。

ラテラルシンキングの場合

一方、ラテラルシンキングの場合は考え方そのものを横に広げます。

北海道での商談は直接会わないといけないのか。テレビ会議でもいいなら移動する時間を削減することができる。また明日でなければならないのか。1週間後に調整をして、より質の良い提案をすれば納得してもらえるのではないか。

そもそも商談が成立した時のメリットが大きくないのなら、北海道まで行って成功させなければならない商談なのか。

ラテラルシンキングでは、商談の必要性から考え直すようにゴールが1つとは限りません。筋道を立てて考えるのではなく、枠組みにとらわれない考え方がラテラルシンキングです。

ラテラルシンキングが注目される背景

ラテラルシンキングが注目される背景

現代にラテラルシンキングが求められているのはなぜでしょうか。

世間ではDXといったIT技術を活用したデジタルの時代が進んでいます。コロナの影響がきっかけでリモートワークが一般的になり、個人の能力が活かせる環境が整いました。

一昔前の日本社会は、以下のような考え方でした。

  • 会社にいれば仕事は無くならない
  • 大手企業にいれば将来安心
  • 転職をせずに定年まで働き続ける

今は大手企業にいても安心できませんし、個人の能力があれば年功序列など関係なく報酬がもらえる会社が増えました。自由な発想を生み出せる人材が企業から求められるようになり、斬新的なアイデアと行動力が社会経済を動かしていると思います。

利用できるツールが増えたこともラテラルシンキングの重要性を高めていると思います。スマホがあればすぐに分からないことを調べることができ、SNSを通して有識者とコミュニケーションを取ることが容易になりました。今の時代は思いついたアイデアを実現しやすい環境が整備されているのです。

 

ラテラルシンキングを活用するメリット

ラテラルシンキングを活用するメリット

ラテラルシンキングを活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

①自由な発想ができる

ラテラルシンキングを活用することで、枠組みに捉われない自由な発想を生み出すことができます。アイデアがなくて困っていた人が、どんどん新しいアイデアを生み出すようになります。

アイデアはクリエイティブな仕事をしている人だけに有効ではありません。アイデアは仕事に効率性を与えます。私生活においてもアイデア1つで充実した毎日が送れるようになるかもしれません。

②仕事が楽しくなる

ラテラルシンキングを活用すると仕事が楽しくなります。これまで定例的な作業ばかりをしていた人が、新しい角度で物事が見えるようになるからです。

仕事で気づきが増えると、充実した時間に変わります。モチベーションも高くなり、周りにも良い影響を与えることになるでしょう。

③課題を最短で解決できる

ロジカルシンキングのように1つ1つ順序立てて課題を解決しようとすると時間がかかります。準備や調査もしなければなりませんし、考えることが多くて大変です。

しかしラテラルシンキングを使えば、あっという間に課題が解決することがあります。「そもそもそれ必要?」と根本から変えてしまうが生まれるようになります。

誤解がないように言っておきますと、ロジカルシンキングがダメとは思っていません。ロジカルシンキングの方が効率的に課題解決につながる場面は多々あります。どちらのスキルも高めておくと、場面に適した思考ができるようになると思います。

④お金や時間を節約できる

手順を飛ばして答えを導き出すラテラルシンキングは、お金や時間を節約できます。

リモートワークが増えた昨今、特に新しい働き方が生まれています。出勤率を20%に落とそうとした企業では、出勤しなくても仕事ができることが分かりました。それならと事務所を解約し、どうしても顔を合わさなければいけない場面だけ貸し会議室を利用するようにしたのです。固定費は大幅に削減され、仕事も問題なくできています。

ラテラルシンキングを活用して水平に物事を考えていくことで、お金と時間を節約できるようになるのです。

ラテラルシンキングの鍛え方

ラテラルシンキングの鍛え方

ラテラルシンキングはどのように鍛えていけばいいのでしょうか。3つの視点からラテラルシンキングを高める方法についてお伝えします。

①物事を疑う

疑う視点を持って物事に取り組むと、ラテラルシンキングは鍛えられるようになります。疑うことによって、これまで当たり前に考えていたことから解き放たれるようになります。疑うためのコツは「なぜ?」と呟く癖をつけることです。

  • なぜこのお店は潰れないのだろう?
  • なぜ資料が必要なのだろう?
  • なぜ朝早くに出勤しなければならないのだろう?

当たり前からの脱却のために「なぜ」を呟いてみると、ラテラルシンキングは鍛えられます。

子供から「なんで雲は白いの?」と聞かれて、そういえばなんでだろう?と思ったことはありませんか?純粋な視点で物事を見ていると、当たり前のことでも疑うことができ、面白い結果につながることがあります。

②本質を考える

続いてラテラルシンキングを鍛える方法は、本質を考えることです。

先の例で話した出張の件ですが、会議があるからといってその場に行く必要はありません。テレビ会議で十分に要求は満たされるのです。つまり、会議をすることの本質は、お互いに顔を見ながら話すことです。

お客様に提案する時には常に本質を考えるようにします。

例えば「勤怠管理のシステムが欲しい」と話しているお客さんは、実際に勤怠管理のシステムがないから困っているわけではありません。

  • 社員の給与計算が大変だから?
  • 総務の社員が辞めてしまったから?
  • 社内での評判を上げたいから?

お客様が求めているものの本質、つまり本当のニーズを探るように普段から意識付けするようにしましょう。本質を考えるラテラルシンキングの鍛え方は、さほど難しくありません。意識をするだけで知らず知らずにスキルアップしていることが多いです。

新幹線のライバルは何になるでしょうか?飛行機?車?今はテレビ電話かもしれません。新幹線を移動する手段として考えるのではなく、遠方の人とコミュニケーションをするためのツールと考えると、物事の見え方はガラっと変わります。

③結果をすぐに求めない

何かに取り組んでいると、すぐに結果を求めたくなるのが人間です。例えば、宝くじは買い続けるから当たる可能性が高くなるのですが、年末ジャンボと聞けばその時だけ宝くじを買ってしまいますよね。すぐに結果が出ないからといってチャレンジを諦めている人は億万長者にはなれません。

ラテラルシンキングは、ゴールまで一気に突っ走ることができる考え方ではありますが、すぐに結果が出るものではありません。結果が出ないからといって諦めるのではなく、これも経験とポジティブに捉えることがとても重要になります。ラテラルシンキングを体感しながら体に染み込ませていきます。

いわゆるすぐに利益を求めないこと。最初は無料のサービス、ボランティア活動であったとしても最終的に目的を果たせたらいいのです。ラテラルシンキングを鍛えるためには、失敗も成功へのプロセスだと考えるようにしましょう。

まとめ:ラテラルシンキングについて

ラテラルシンキングの発想方法がご理解いただけたと思います。

視点を変えるだけで、仕事も私生活も楽しくなります。私は新しいアイデアが生まれたとき、飛び上がるように喜ぶことがあります。みなさんも同じ経験があるのではないでしょうか。ラテラルシンキングは仕事に限らず、毎日に刺激を与えてくれるのです。