部下とのコミュニケーションが上手く取れていないリーダーがたくさんいます。
上司が部下とのコミュニケーションを良化させる秘訣が「教えてもらうこと」です。
本記事では、以下のような人間関係の悩みを持った人に向けて解説しています。
- なんですぐに報告してこないんだ
- 頼みたいことがあるけど信用ができないな
- 部下が全然やる気がなくてチームが暗い
- 面倒なのでリーダーと話したいと思うことがない
- そもそもリーダーがいつもイライラしてて話しかけにくい
- ちゃんと話したことないけど、リーダーがいなくてもよくない?
部下とうまくコミュニケーションが取れない上司や上司のマネジメントに不満を持っている部下の立場の人に読んでもらいたいと思います。
自分が思い描いているリーダー像との差を知る
上司と部下とのコミュニケーションの壁は、主に上司が作り出しています。まずは、それを理解するところから始めなければなりません。
そんなことないよ、と思っている上司は自分が思い描いているリーダー像と周りから見えているリーダー像に大きな差があるものです。
上司が思っている以上に部下は上司にビビってます。
もしくは上司を心から信用していません。
普段から親しく話している(話しているように見える)部下も、無意識に心の奥では上司に嫌われないように考えています。上司が作り出している壁に部下が気づき、コミュニケーションの弊害を起こしています。
コミュニケーションが取れておらず心と心が通いあっていないとき、部下は上司に対して心の中で考えていることを正直に話したくありません。例えば仕事で失敗した時にすぐ報告できないのは、理解してもらえると思っていないからであり、場合によっては頭ごなしに怒られるのではないかと恐れていることがあります。
「自分は大丈夫」と思っている上司に限って、自分が見えているリーダー像と周りから見えているリーダー像の差に気付いていません。
教えてもらうきっかけをつくる
部下から見えているリーダー像との差を埋めるためには、部下とのコミュニケーションが欠かせません。部下と良いコミュニケーションを構築する秘訣が「教えてもらうこと」です。
- この前の商談、なんでそんなにうまくいったの?
- データ分析のコツを教えてくれない?
- お客様から褒められたよ、どういう接客をしているの?
部下に対して「ちょっと話したいことがあるんだけど」と話しかけると、部下は1つの壁を作ります。しかし、「教えてほしいんだけど」と話しかけることでコミュニケーションの壁ができることはありません。
現場の業務は部下の方が上手いことを上司は理解する必要があります。日々接客やお客様対応をしているメンバーから教わることはたくさんあるのです。
部下から教えてもらう時にはいくつかのコツがあります。
部下の考え方を聞くことに徹する
部下が話している時に、上司が言葉を遮ってはいけません。話を聞いているようで途中で話を切ってくる上司っていますよね?そんな上司に教えたいと思いません。
部下が話している時は、全て聞き入れるくらいの気持ちで上司は教えてもらう態度でいることが大切です。
褒めるようににする
せっかく教えてもらっているのに部下の意見を否定してはいけません。
- そんなやり方ではダメだよ
- もっとこうしないとうまくいかないよ
こんなことを上司から言われたら教える気になりません。部下を指導することは上司の役目かもしれませんが、まずは考え方を褒めるようにしましょう。
聞く姿勢をしっかりと持ち、部下の考え方を褒めていると、徐々にコミュニケーションが取りやすくなってくるはずです。上司に褒められたら誰でも嬉しいものですからね。
部下の考え方を他人に紹介する
上司は部下に教えてもらった業務で「なるほど」と思ったことは、他人に紹介をしていくようにしましょう。
部下から業務を教えてもらった結果、上司が思いつかないような考え方をしている部下の意見が多数あるはずです。
部下の良い考え方や意見を他人に紹介することで、遠回しに部下に伝わることがあります。部下は自分の意見を紹介してくれた上司を知り、本当に評価をされていたことに気づくことになります。
周りからの評価は否定することができません。
上司からの評価だけでなく、社内からの評価も同時に得ることができます。
周りに部下のことを話すことで、上司と部下のコミュニケーションは良化します。これまでに感じていた壁が徐々に取り払われていくようになるのです。
部下の柔軟な意見は、チームの宝
お客様となるユーザー(消費者)の年齢は様々ですよね。
ユーザーの年齢層によって考え方は違うのと同じで、自分のチームメンバーの意見はチームの宝になります。自分がすべて正しいと思い込んで確立した意見は、外に対しても中に対しても受け入れられないことが往々にして起こります。
部下と良いコミュニケーションを構築するきっかけは「教えてもらうこと」です。