昔の手帳に「細かいことにこだわれ」と書いてありました。
当時働いていた会社の上司の言葉です。そもそも手帳に書くくらいだから心には響いているわけですが、10年以上経った今だからこそ分かります。
細かいことにはこだわるべきです。
ビジネススキルを高めたいと思うなら、やるべきことをしっかりやろう。
そう改めて感じることができました。
細かいことにこだわれ!と言われた背景
手帳に細かいことにこだわれと書いた時の思い出です。
当時、私はプロモーション企業で働いており、一般ユーザー向けにメルマガを配信するサービスを展開していました。とあるサービスに登録されている会員向けに、年始のご挨拶メールを送ることになっていました。
当時はスマホが流行していなかったため、ガラケーで読める文字数に収めなければなりません。そのため、150文字程度にまとめるように文章を作成していました。
あけましておめでとうございます!
昨年は、○○サービスをご利用いただきありがとうございます。
今年の○○サービスの目標は「使いやすさの追求」です。
来週には、△△がオープンします、ぜひお楽しみに!
こんな雰囲気のメールだったと思います。30分ほどで文章を作成して上司に見せましたが「全然だめ」と突き返されます。
当時、何がダメなのか分からなかったのですが、何度も書き直してOKが出たのは定時後でした。丸一日、150文字のメッセージに費やしたことになります。
OKが出た時にはさすがに達成感がありましたが、その際に言われた言葉が
「細かいことにこだわれ」
でした。
自分が上司になってみて気づいたこと
パワーポイントの資料や報告書など、仕事では様々なドキュメントを作成します。打ち合わせの議事録だってとても大事な資料の1つです。
部下が作成した議事録は、突っ込みどころが満載です。こだわりなどなく、作業として作成しただけのドキュメントには、重みのようなものがありません。
細かいことにこだわることは、文字に重みをもたらします。
私には、知らず知らずのうちに上司の指導が身についていたことが分かりました。
- パワーポイントの色は統一する
- ワードの資料は段落を合わせる
- 何においてもフォントは揃える
ちょっとしたこだわりかもしれませんが、ドキュメントの品質をアップさせるためにはとても大事なことです。
良いことは部下に伝えるべき
自分が身についていることは、案外当たり前にやっていることが多いです。「細かいことにこだわる」ことも部下の資料を見て、手帳を読み返すまでは、あえて教育しようとは思っていませんでした。
上司の立場の人は、自分が学んでスキルになっているものを部下に伝えていくべきです。気づいたタイミングで部下に伝えるマネジメント、これが上司として重要なことであり、スキルを引く継いでいくことになるのでしょう。
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まとめ
細かいことにこだわれ!と手帳に残しておいてよかったです。これが部下へのマネジメントに活きたのですから。
上司の立場の人は、部下へ存分に自分のスキルを伝えていきましょう。
部下の立場の人は、上司のこだわりがいつか活きる時がやってきます。
チームとして、組織として、レベルアップをしていきたいものです。