コスト削減のアイデア出しに悩んでいる担当者はたくさんいます。考えられるコスト削減は実施したけれど、まだ足りないと社長や上司から圧迫されているシーンが思い浮かびます。
コスト削減のアイデアの1つ、保守料金の見直しについてご紹介します。製造業、物流業、IT企業など様々な業界で活用できるコスト削減になります。
コスト削減のアイデア!保守料金の見直しは効果的
保守料金の見直しが後回しになっているのは、以下のような理由があるためです。
- 契約から時間が経過している保守が多い
- 保守の内容を誰も知らないことがが多い
- 保守をしている会社がの利益構造を知らない
保守とは形にならないものであるため、見落としやすい支出です。会社のP/Lを見ている経理の立場からすれば目立つ数字かもしれませんが「そういうもの」として処理していることが往々にしてあります。
家賃や交通費はコスト削減に動く会社が多いのに、保守料金の見直しに動く会社が少ないのはとてももったいないです。コスト削減のアイデアに必ずなると思います。
保守業務は儲かる!?
保守とは、お客様のシステムや機械を守ることが目的ですから、とても重要な仕事でありコスト削減しにくく映るかもしれません。銀行のシステムがストップしてしまったら仕事ができなくなり、お客様に多大なる迷惑を与えてしまいます。
システムの導入当初はお問い合わせやメンテナンス、不具合の対応などに時間がかかり、作業工数が保守料(保守のための人件費)をオーバーすることが当たり前のように起こります。
しかし、1年、2年と経過していくことで、不具合がなくなり手間もかからなくなって保守効率が良くなります。結果、保守業務で利益が出やすくなります。
導入当初から1年経過すると、問い合わせの件数も減りますしメンテナンスに訪れる回数も減少していきます。当初は保守金額を超えて対応をしていたとしても、徐々に利益が出るようになり、どこかで損益分岐点を超えることになります。
企業によっては、導入費用は赤字でもいいから保守費用で儲けようとしているところも多いです。保守業務は、ある意味おいしいお仕事なのです。
保守料金は確実に減らすことができる
保守業務が儲かるということは、導入先の企業から見れば、保守料金を下げられるのでは?ということです。もちろん契約で縛られていることもあるでしょうが、見直しをかけて損はありません。
あなたの会社にあるシステムや機器の保守料金、一度見直しをかけてみてください。ちょっと調べてみると、1年どころではなく、4年5年と同額を払い続けているものが見つかったりするものです。
保守という名目になっていないものもあります。保険料やサービス利用料、月額定額サービスなども見直しの対象です。毎月同額を支払い続けているものを棚卸すると、コスト削減の光が見えてくるようになります。
保守料金の交渉がうまくいかなかったら?
保守料金の値下げ交渉をする際に「会社で決まったルールになっているので」と断られることがあるでしょう。何度交渉をしても動かないようなら、乗り換えてしまってもいいと思います。
年月が経過すれば、当時のアイミツ業者の価格が下がっていることもありますし、新しいサービスが生まれていることも考えられます。サービスや機械の乗り換え検討をしてみてください。その際には、初期費用だけではなく、保守料金が何年間でどれくらいかかるものなのかも検証してみることをお勧めします。