南米で日系人が多い国と聞かれて思い出すのはブラジルではないでしょうか。
実は、アルゼンチンにも日系人はたくさん住んでいます。そして、その日系人の多くがクリーニング屋さんを営んでいるって知っていましたか?その数、アルゼンチンにいる日系人の4割にもなるとか。
アルゼンチンのクリーニング屋さんは「トウキョウ」や「キョウト」といった名前のお店もあるほど。これはクリーニング屋が「初期コストが安くスタートできる」からなのです。
商売を始める時、生活に必要とされている「衣食住」から考えるのがベストです。世界中どこの国に行っても必要だからです。
食については好みがあります。日本料理がその国に合うかどうかはものすごく重要で、日本食のお店をオープンしてもお客さんが来ないかもしれません。
住についてもその国の文化があります。もちろん、水道工事や電気工事といったニーズはあるでしょうから、国によってはぴったりマッチングすることもあるでしょう。
そんな中、衣については世界共通だと思います。日本人がアルゼンチンに渡り、クリーニング屋さんをきっかけにしたのは、今考えてもかなり頭が良い商売のやり方だと思います。クリーニング屋さんは、アイロンがあればスタートすることができます。元手もいりません。戦後、靴磨きをしていた少年少女も同じことですね。
・アルゼンチンの日系人はクリーニング屋が多い
・クリーニング屋は初期コストが安く始めることができる
・事業開始リスクは、立ち上げまでのスピードが大事だと思います