「3年前に買ったパンツ、まったくヘナヘナにならへんわ」
今回の年末年始は9連休と長かったため、帰省している期間が長い人も多かったのではないでしょうか。
これまで平日はスーツを着ており、土日にはラフな格好をしてきたビジネスマンの人は、正月だからとキレイ目のスタイルを帰省する荷物に詰め込んだことでしょう。
ZARAの品質の高さにびっくり
そんな時、改めて「ZARA」の質の高さにびっくりしたのが冒頭のコメントです。そんなに丁寧に扱っていないのに、3年前に購入したZARAのパンツが当時のままのスタイルで履くことができました。
しかも当時、1980円のセールで購入したパンツです。一世風靡したファストファッションの代名詞「フォーエバー21」が日本を撤退したように、アパレルの世界は本当に変化が激しいです。その中で、ZARAは日本のファッション業界に定着していると言えるでしょう。
結局のところね、質が高い服を1つもっているだけで、男性の私服なんて回るものなのです。それが過去は、1万も2万もする服だったのですが、ZARAのパンツは1980円です。
ニトリの「お値段以上」とはよく言ったもので、これからは品質重視の中でもお値段以上の企業が生き残っていくのではないかと思っています。
ユニクロって高くなったよね?
皆さんお気づきの通り、数年前からユニクロって高くなりましたよね。当時はとにかく安いのが売りだったと思うのですが、最近は普通に1万円近いダウンジャケットが人気になっていたり、パンツも3千円を超えるものが目につきます。(それでももちろん安いんですよ!)
それと同時に、ユニクロの品質はかなり高くなっています。ユニクロの服をヘビーローテーションにしていても、ヘナヘナになりにくくなりました。時代の流れにうまく合わせてプロモーションをしてきたことに頭が下がります。
年末年始にユニクロの路面店前を通ると、駐車場に入りきらない車が溢れかえっていました。「ユニクロってバレる」ことを嫌っていた数年前とは違い、今は品質の高さを求めているお客さんが多いということでしょう。まさに「お値段以上」です。
品質が高いものが好まれる時代
お金は道具でしかありません。と思っています。価値を計るための基準になりますよね。
ブランド力による価値はこれからも継続される考え方だとは思います。GUCCIやPRADAの人気が落ちることはないでしょう。
その中で、若者が感じる新しい価値は「質」です。
価値を見抜くことができるようになった若者が増えてくる中で、ビジネスはいかに品質を高めることができるかに焦点が当たるのだと思います。
とにかく安い!
ではなく
まあまあの値段だけどお値段以上だよ
という時代になっていくのだろうなと、2020年のスタートに感じました。一見さんではなく、リピーダーをどのように増やしていくのか、あらゆる業界に共通する考え方だと思います。