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スノッブ効果とは?「みんなと違う」マネジメントが活きる事例

自分が若かったころを思い出して部下にマネジメントをしても、今の若手社員には全く響きません。これは新入社員や若手社員が悪いのではなく、時代や環境が変化したからです。

上司は時代の変化をしっかりと把握して、今の環境に合ったマネジメントをしていかなければ部下は付いてきてくれません。

「みんなと違う」が求められる時代にスノッブ効果を活用したマネジメント手法について解説します。

 

 

スノッブ効果とは?

スノッブ効果とは

スノッブ効果とは、周りとは違う行動を起こしたい、周りとは違うものを保持したいと考える効果です。希少性のあるものは価値が上がり、逆にみんなが持ちだしたら価値が下がります。

人は、「私だけみんなとは違うものを持っている」ことに満足感を得やすく、希少性への欲求を満たしたいと考えます。

例えば、あなたは電車に乗っていて、同じ車両に乗っている全員が「ユニクロのダウンジャケット」を着ていたとしましょう。しかしあなたは「カナダグースのダウンジャケット」を着ている。この状況に『ムフフ』となるのがスノップ効果です。

これは価格が高いからだけではありません。同じ車両の全員が3万円のダウンジャケットを着ている中で、あなただけが世間にはあまり知られていない、けれども品質がすごく良い1万円のダウンジャケットを着ていたとしても『ムフフ』となることを表しています。

スノップ効果は、元々マーケティングで活用される考え方で、期間限定!とか限定100個!とかいうセールストークに消費者が揺らぐのはスノッブ効果を利用した商品販売戦略と言えます。

今は「みんなと違う」が好まれる

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今から20年前のビジネス環境では、みんなと同じことが気持ちの良い環境でした。周りの同僚と同じ研修をして、同じ考え方で仕事をすることがベストだったのです。

特別なことをして目立つよりも、上司からの指示をしっかりとこなして定年を迎えることが幸せと考えられていました。しかし価値観は時代と共に変わってきているのです。少し前に書いた以下の記事を参考にしてみてください。

 

さて、みんなと違うとはどういうことなのかを少し掘り下げてみます。実際に私が目の当たりにした新入社員や若手社員の情報が多く含まれています。自分の部下の性格や行動と照らし合わせてみてください。

奇抜な見た目

ネクタイがすごく細かったり、靴の先が尖がっていたり、携帯電話にジャラジャラと「何か」がぶら下がっていたりと、昔には考えられない個性を出している若手社員を見かけます。

ビジネスでは見た目がとても大事、なのですが、もう本人たちにとっては「個性」でしかないわけです。注意の方法を慎重に考えなければ、ハラスメント方面に話を持っていかれることがあるため難しいですよね・・・。

車は買わない、免許も取らない

車の購入はプライベートの話ではありますが、今の若手社員を知るうえで分かりやすい事例だと思います。

簡単に言うと、車が無くても困らないから車がいらないのです。それこそ20年前は車を買うことが社会人になった証明のようなものでした。いつか稼いで、かっこいいスポーツカーに乗るんだ!と話している人はとても少なくなりましたね。

一方で車好きな人は20代前半でポルシェに乗っていたりするんです。他の生活全てにかかる費用を抑えることでポルシェに乗れちゃう時代です。

欲しいものが手に入るようになったため、車が欲しければ買うし、いらなければ買わない。周りのみんながどうしているかなんて気にならなず、自分がどうあるべきかを考える傾向にあります。

上司が話すことが「正解じゃない」と思う

これはYouTubeの影響が大きいと私は思っています。YouTubeでは、頭が良くて声が大きくて個性的な考え方をしている人が好まれています。そりゃそうですよね、誰もが考えていそうな「当たり前のビジネス感覚」を聞いたところで面白くも何ともありません。

ユーチューバーの中には、苦労をして仕事を成功させたベンチャー企業の経営者がたくさんいますし、新しいビジネスにチャレンジをしている個人事業主もいます。ユーチューバーとして有名なヒカキンも大成功を収めた個人事業主の1人だと思います。

今は欲しい情報や悩みを解決することができるアイデアを、YouTubeで手軽に手に入れることができるようになりました。文字ではなく、実際にそこで話している人の説得力はかなり高いものがあります。自分もそうなりたい!と憧れを持つこともあるでしょう。

そうなってくると、自分の上司が話していることがすごく「普通のこと」のように見えてきて、面白くないと考えるようになっちゃうのです。これからは「私は他とは違う」と考えている若者にたくさん出会うことでしょう。

スノッブ効果でマネジメントしよう

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今の新人や若手社員が「みんなと違う」状況を好むのは環境の変化によるところが大きく、だからこそ強引に自分のマネジメント手法を取り入れようとしてもうまくいきません。今の環境に合わせたマネジメントが求められています。そこで、スノッブ効果をうまく活用したマネジメントをします。

スノッブ効果をマネジメントに活かす

あなたは部下に対して、自分が若かった頃と同じようなマネジメントをしていませんか?他の人と同じ接し方やコミュニケーションの取り方をしていませんか?

スノッブ効果を発揮させるためには、部下の個性に合わせたマネジメントをしていく必要があります。そしてスノッブ効果を利用したマネジメント方法こそ今の時代に求められているのです。

あなただから任せられる

仕事をお願いする時には「あなただから任せられる」と仕事を振ると部下は高いパフォーマンスを発揮します。その際に、なんでこの仕事をあなたにお願いしたのかを一緒に伝えることが大事です。背景や目的、上司としての思いが伝わるとパフォーマンスは更に高くなります。

今の職場に自分の個性を活かす場所がある、と考えてくれるようになるとモチベーションがアップして生産性の向上につながります。

そのプロセスは間違っていないよ

部下の仕事のやり方を頭ごなしに否定すると、部下は成長をしませんしモチベーションを落としてしまいます。まずは、プロセスを認めてあげることが大事です。部下の行動を承認しているうちに、経験者では思いつかないような発想に気付くことがあります。その発想が部下固有のものであればスノッブ効果が発揮されやすくなります。

面白いね

今の若手社員は「面白い」ことに敏感です。自分も面白いと思われたいと思っています。言葉として適正かどうかは難しいところですが、「その考え方面白いね」とか「送ってくれた資料、面白かったよ」という言葉はスナッブ効果が働きやすくなります。


ここは使いやすい言葉でいいと思います。「かっこいいね」「おしゃれだね」「スペシャルだね」みたいに言いやすい言葉を選んでみてください。

まとめ:スノッブ効果とは?

スノッブ効果を活かすこと、それは部下の個性を知ることと認めることです。個性豊かな新人、いいじゃないですか。大歓迎です。

上司は、部下を無理やり動かそうとするのではなく、部下が自ら動き出せるような環境を作り上げることが重要です。スノッブ効果をマネジメントに活かしてみてください。