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在宅勤務(テレワーク)が企業にもたらしたものとは?新しい働き方のカタチ

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新型コロナウィルスの拡大に備え、在宅勤務(テレワーク)を推奨する企業が増えています。

2月末に感染者が出た電通や大手化粧品会社の資生堂が日本企業の先駆けとして在宅勤務を基本とする方針を打ち出しました。名の知れた大企業が迅速な対応をしたことによって、他の企業が真剣に在宅勤務を考えるきっかけになりました。

さて、私の会社でも在宅勤務を推奨していますし、周りの企業でも在宅勤務をしている会社が増えてきました。そして以下のような声が聞こえてくるようになりました。

  • 「在宅勤務の方が仕事がはかどるよね」
  • 「会社にいかなくても何とかなってるよね」

在宅勤務(テレワーク)が企業にもたらしたものは何なのかを考察してみます。

 

在宅勤務(テレワーク)が企業にもたらしたものとは?

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新型コロナウィルスによるネガティブな話題が多い中、企業がテレワークを推奨することで「気付かなかったメリット」も多いのではないでしょうか。

今回の在宅勤務(テレワーク)を推進する流れの中で気付いたことをまとめました。

①属人化の業務が浮き彫りになった

テレワークの検討をする中で「私しかできないから休めないんです」という業務が明らかになりました。正確に言うと「ある人にしかできないと思い込んでいる業務」が見える化されました。

強制的に在宅勤務を決定した企業では「休めません」が通用しません。無理に会社に出てきて、感染のリスクを高めるわけにもいきませんからね。そのため、ある人にしかできない業務を急遽引き継ぐシーンが増えています。そして、引き継いでみたら案外他の人でもできることに気付くのです。

私にしかできない仕事=誰にも渡したくない仕事、という方程式が成り立つことがあります。新しいことには挑戦したくない、でも今の仕事は気に入っているから続けたい、と考えている人に生まれる考え方です。誰にも渡したくないからその仕事においてはクオリティが高いため、上司も引き離しにくいのです。

その人にしかできない仕事は、テレワークに限らず企業にとってリスクになることがあります。

  • 休んだら他にできる人がいない
  • 業務を知らないから第三者が効率化の提案ができない
  • 1つの仕事だけをやっていても個人が成長しない

在宅勤務の推奨によって、これまで隠れていた(もしくは、見ないようにしていた)属人化のリスクが軽減されていくことでしょう。

②仕事はどこでもできる

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在宅勤務をしている人に感想を聞いてみると「思ったより問題なくできている」という反応をみなさん示されています。

今回の在宅勤務は新型コロナウィルスに感染するリスクを減らすことが目的です。そのため、みなさん自宅で仕事をするのがメインとなっていますが、自宅でできるということはどこでもできるということです。

Skypeを利用して会社と遠隔地をつなぐことができれば、例えば首都圏が本社の会社に在籍してても仕事を北海道や沖縄ですることができるようになるのです。

都市集中の問題を改善できる

在宅勤務が一般的になると、首都圏に集中している人口を減らすことにつながることができます。地方から若者が流出することを防ぐこともできるようになります。首都圏と地方の両方が抱えている人口の問題を改善するきっかけになると思います。

豊かな心を形成することができる

毎朝の満員電車に疲れ切っているビジネスマンはたくさんいます。地方で仕事をすることで、満員電車に揺られることはなくなり、精神的にも肉体的にも健康的に仕事を続けることができるようになります。

また、通勤時間がありませんから、家族や趣味の時間を今よりも生み出すことができるのも在宅勤務のメリットですね。

今の刺激的な仕事内容はそのままに、田舎でスローライフをするビジネスマンが増えるのではないかと期待します。

③いらない上司が出てくる

在宅勤務をしていると、いつもゴチャゴチャ文句を言っている上司を顔を合わさなくてもよくなります。嫌いな上司と絡む回数は劇的に減りますからね。

  • 「あれ?上司がいなくても仕事って回ってるよね」
  • 「上司がいない方が仕事が進むよね」

こう話している人もいました。

部下が伸び伸びと仕事ができるようになり、上司は仕事をしているのかどうかが見えるようになります。いらない上司が出てくることは、会社として組織を見直す良い機会になるはずです。

在宅勤務で気を付けなければならないこと

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在宅勤務をしようと思っても準備が間に合っていない企業があります。在宅勤務を推進する際に注意すべきポイントをお伝えします。急いで在宅勤務の準備をしている企業の方に参考になればと思います。

セキュリティに対する意識低下

在宅勤務をしているとセキュリティに関する意識が低下してしまいます。

会社でセキュリティカードを利用して部屋に入っている人は、それが当たり前だという認識を持ってしまうのです。家の中で仕事をしていると、ついついセキュリティについての認識が弱くなってしまうのです。

  • Skypeでファイルを送る際、個人情報が書かれているデータをそのまま送る
  • ノートパソコンにロックをせずに他のことをしてしまう
  • コーヒーやお茶をパソコンにこぼしてしまう

在宅勤務をする企業は、セキュリティについての注意点をしっかりと啓蒙してから始めるようにしましょう。

生活タスクの優先順位を見失う

家の中で仕事をしていると、会社のタスクと生活のタスクが同時に発生することになります。

  • 子供の送り迎えを優先する
  • 近所の人が訪問してきてついつい長話してしまう
  • 昼間にご飯の準備や洗濯ができてしまう

一見メリットのようにも思えますが、仕事に集中できない環境が生まれやすい点には注意が必要です。また、会社で働いている人と差がないように考えてあげなければなりません。

ただ、見えていないところで仕事をしているわけですから会社ができることは限られます。ある程度は個人のモラルの問題であり、モラルの道を逸れないように普段からコミュニケーションをしっかりと取るようにしておきましょう。

まとめ

お店を運営している企業やサービス業の方々からすれば「在宅勤務なんてできるわけない!」と思われているでしょうし、経済的なダメージをもろに受けていることだと思います。

しかし、これからは在宅勤務(テレワーク)を取り入れる企業が増えていくはずです。どんな業種であっても、社会の流れに乗った対応を考えていかなければならない時代になってくるのだと思います。

※コロナウィルスの早い収束を願うばかりです。