新型コロナウィルスの感染拡大によって、企業は新しい働き方を求められるようになりました。時代に合わせた働き方に変化できる企業は、ニューノーマルのメリットをうまく享受しています。ニューノーマル時代の働き化と考え方、私たちに求められるスキルアップについて解説します。
ニューノーマル時代とは？
ニューノーマル時代とは、ニュー（New）とノーマル（Normal）を組み合わせた造語になります。つまりニューノーマルとは「新しい働き方が一般的になること」を表しています。
少し前から働き方の多様化によって「ニューノーマル」の言葉が使われ出したのですが、コロナウィルスの拡大によってより注目されるビジネス用語となりました。社会で生き残ることができる会社は、時代の変化に柔軟に対応できる会社です。お客様の状況、社会の情勢、そしてコロナウィルスのようなパンデミックにも対応できる会社がニューノーマル時代の波にのることができると思います。
ニューノーマル時代の変化とは？
では実際にニューノーマル時代でどのような働き方に変化があったのでしょうか。
リモートワークの導入
リモートワークの導入を決める企業が増えました。感染リスクを抑えることを目的として、自宅にいながら仕事ができるようにルールを設定したのです。製造業や運送業、医療関係などリモートワークができない職種も多いですが、間接部門は積極的なリモートワークに取り組んでいます。
リモートワークをしなければならなくなったことで、取り組めなかった効率化に成功した企業も多いです。
押印書類がなくなった
紙に押印することを廃止して、デジタル印を活用するようになりました。押印作業の効率化が実現できただけでなく、押印の必要性について改めて考えるようになりました。
ペーパーレスになった
リモートワークでは紙を利用できませんので、ペーパーレス化が進みました。案外、印刷しなくても完結できる書類がたくさんあることに気付きました。
育児や介護ができるようになった
育児や介護問題は昔から存在していましたが、リモートワークの導入で社員のプライベートも考慮した働き方が見えてきました。ニューノーマル時代に合わせて、時間年休やフレックスの導入を取り入れる会社も増加しています。
オンラインの活用
社内会議だけでなく、お客様への商談もオンラインを活用できるようになりました。ニューノーマル時代では、都心にいなくても商売しやすくなったのです。地方の有能な企業が全国でシェアを広げる日も遠くありません。
時間の有効活用
出勤と退勤の移動時間が不要になれば、プライベートの時間を多く確保することができます。時間外で副業をしていた人は、よりやりやすくなりましたし、個人スキルアップのための研修や勉強会にも参加する時間を生み出すことができました。
ニューノーマル時代の課題とは？
一方で、ニューノーマル時代ならではの課題も浮き彫りになりました。ニューノーマル時代の課題についてまとめます。
人事評価や労務管理が難しくなった
会社に出勤して働く機会が減ったことで、勤務態度や仕事の成果が分かりにくくなり、人事評価の不安は、上司も部下も感じるようになりました。労務管理の見直しとニューノーマル時代の人事評価が求められています。定性評価だけでは、公平な人事評価ができなくなり、定量評価の重要性が増しました。
セキュリティリスク
自宅からパソコンで社内のネットワークに入る際、セキュリティリスクが高まります。またWi-Fiが自宅に通っていない社員には、別途環境整備が必要になります。パソコンや情報を外に持ち出すことによるリスクはニューノーマル時代に高まったといえるでしょう。
ただメリットもあります。それは社員のセキュリティリテラシーの向上です。ニューノーマル時代に合わせたセキュリティの教育を会社は実施しなければならなくなり、組織的にセキュリティへの意識は向上したと言えるでしょう。
コミュニケーションの不安
ニューノーマル時代にリモートワークを導入したことで、社員のメンタル不調が増えた話をよく聞きます。会社では分からないことを気軽に質問できていたけれど、自宅で一人で仕事をしていると分からない状態を放置しがちです。雑談の機会が減ってしまったこともストレス蓄積につながってしまいます。
リモートワークで働いていてもコミュニケーションが活性化されるような仕組みの導入が急がれます。
ニューノーマル時代に必要なスキル
ニューノーマル時代に必要なスキルは、何も特別なものではないと私は思っています。ただ、
情報のインプットを増やし、新しいものに興味を示すようにすること、そして常に新しいことにチャレンジすることが、ニューノーマル時代を生き抜く人財になると思います。
