ギグエコノミーというキーワードを目にすることが多くなりました。ギグエコノミーとは、インターネットを通して単発での仕事を請け負うことを指し、これからの新しい働き方、フリーランスとしての働き方のことを指します。
日本の働き方の変化
日本では良い大学に入学し、一流企業に入社、入社した会社で定年まで働き続けることが「1つの勝ち組ルール」と考えられてきていました。しかし昨今では、一流企業で働くからといって幸せになれるわけでもなく、また絶対倒産しないという保証もありません。今のビジネスマンは、安定して働くことよりも面白いことに興味があるのです。
スキルの発揮
ギグエコノミーでは、「個のスキル」を存分に発揮できます。例えば、プログラミングに自信のある方は、ブラック企業で残業に苦しめられることなく、好きな仕事を自分の都合の良い時間でできるようになったのです。IT業界ではエンジニアが不足しており、フリーランスへの仕事の依頼を検討する企業が多くなってきました。単純にスキルを評価してもらえること、そして上司からの無理な依頼などはなく、自分でスケジュールをコントロールできるメリットがあります。
その他にもアクセサリーを作って販売をする、イラストを提供する、写真を販売するなど、趣味の延長線上に仕事を見つけることができるようになっているのです。
空いた時間に仕事ができる/自宅で仕事ができる
出産をしたばかりの女性にとって、ギグエコノミーは自宅で仕事ができる環境が整うことになります。自分が出産前に身に着けたスキルをインターネットを通して誰かの役に立てることができるのです。お子さんが小さいと外に出て働くことも難しいでしょう。ギグエコノミーの働き方をすれば、急に熱を出したときなどに子供を最優先することができるようになります。家庭を第一に考えた働き方ができるようになります。
ギグエコノミーの落とし穴
ギグエコノミーが良いことばかりではありません。メリットがあればデメリットも存在しています。一見、スキルを発揮できるから良い部分もあるかと思いますが、仕事が全くなくなった時に収入を得ることができなくなります。フリーランスとして年収1千万円を超える人もいれば、会社員の給与の3分の1になってしまっている人もいます。どれだけ高いスキルを持っていても、それをアウトプットする力、アピールする能力が必要不可欠になります。
ギグエコノミーの流れに合わせて国も動き出しています。「雇用類似の働き方に係る論点整理等に関する検討会」でフリーランスの今後の働き方や賃金について検討を開始しています。これから能力を発揮できる場面が多くなれば、日本の経済はもっと発展をするでしょう。
また、高い椅子にふんぞりかえって、大した仕事もしていないおじさんたちは「本当に会社に必要な人材なのか?」と淘汰される時代がくるかもしれません。
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(著者:チップ・ハース&ダン・ハース)
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