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なぜ仕事が自分ごとにならないのか?ゲーミフィケーションを活用する!

若手社員と仕事をしている中でよく感じることがあります。

それは、仕事に対する取組み方が「自分ごと」になっていないなということです。

何かあった時に上司に助けてもらうことができるという安心感を持つことは悪いことではありません。それがチームのあるべき姿でもあります。

しかし、1つ1つの仕事に対して「自分がやるべきこと」という認識が薄くなってしまうと仕事のパフォーマンスがなかなか上がらず、仕事に熱意を持って取り組めなくなってしまいます。

結果、成長を止めてしまうことになります。

 

そんな若手社員の現状を受けて「ゲーミフィケーション」を取り入れる企業が増えています。

ゲーミフィケーションとは、集合研修の中でゲーム要素を取り入れて社員の意識改革・スキル向上を目指す手法のことです。今日は、ゲーミフィケーションの目的について考えていきます。

仕事を自分ごとにする難しさ

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・仕事に対して高い意識で一生懸命に取り組む若手社員。
・仕事の中に創造性を求めている若手社員。
・前のめりで失敗を恐れずに挑戦を続ける社員。
・仕事を通じて成長を続けて、次の世代の見本になる社員。

どれも経営者が求めている若手社員の理想的な姿ではないでしょうか。

そして、あなたの会社の若手社員を思い出して、比較してみるといかがでしょう。

朝の挨拶の声は小さく、仕事にもやる気を感じられない。目の前にある仕事を1つの作業としてこなしているだけで個人の成長が感じられない。いつまで経っても仕事の生産性が上がってこない。こういった悩みを持っている経営者や上司は多いと思います。

「仕事を自分ごとで考えなさい!」と指示命令をするだけでは、若手社員は動きません。言葉で伝えても腹に落ちておらず、自分ごとの仕事への取り組み方を体験したことがないため、仕事に気持ちが入ってこないのです。

自分ごとで仕事をすることによるメリット』を若手社員に感じてもらうためには、言葉だけでの指示や指導では限界があるわけです。

ゲーミフィケーションの必要性

若手社員の成長のため、仕事を自分ごとに感じてもらうための1つの方法として、ゲーミフィケーションがあります。昔から取り入れられている方法ですが、最近特に注目されているのは「働き方改革」の影響があるからでしょう。

人材が不足して仕事が溢れてしまっている、かといって仕事を個人に集中かさせて過度の残業をさせるわけにもいかない。

働き方改革に取り組むためには、社員1人1人の生産性を向上させる必要があるわけですが、そのためには仕事を自分ごととして捉え、自ら行動を起こして成長を続ける若手社員が必要不可欠なのです。

ゲーミフィケーションのメリット

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では、ゲーミフィケーションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

①前向きに取り組む感覚を覚えられる

ゲーミフィケーションには、目標と目的が明確に設定されています。4人一組で宝探しに出るようなゲーミフィケーションだった場合、与えられた複数の情報を組み合わて宝を見つけることが目的になります。制限時間を設けてもいいですし、複数のグループに分けて競わせてもいいでしょう。

ビジネスにおいても、目標や目的がなければ仕事に対して前向きに取り組むことはできません。ゲーミフィケーションでは、ゲームを通じて楽しみながら、目の前の課題に前向きに取り組む感覚を養うことができるのです。

②達成感を肌で感じることができる

ゲーミフィケーションの目的でもある「アチーバー」というものです。メンバーと協力してゲームに取り組む、クリアした時には達成感を感じることができます。この達成感をアチーバーといいます。逆に言えば、達成感を感じることができないテーマになるとゲーミフィケーションの効果は半減してしまいます。

前向きに取り組むことや達成感を感じることは、普段のビジネスの中で感じることができることです。自分ごとになっていない社員に対して、ゲーミフィケーションを通して達成感を肌で感じ取ってもらうことができます。

③コミュニケーションの中で自分の個性を見つけることができる

ゲーミフィケーションは複数のメンバーで取り組みます。そのため、コミュニケーションが取れていないと、ゲームを前に進めることができません。同じ部門で働いている人よりも、違う部門の人たちや普段話すことがないメンバーでチームを構成するとよりコミュニケーション効果が表れるでしょう。

普段あまり絡まない人とコミュニケーションを取ることで、新たな自分の個性を見つけることができるようになります。自分はこんな人間なんだ、と決めつけるのではなく、新しい可能性を感じ取ってもらうことができるのです。ゲーミフィケーションの終わりには、一緒に取り組んだメンバー同士でフォロー/レビューをすることが大切になります。

④ノーリスクの失敗を経験することができる

本当のビジネスでは、大きなプロジェクトであればあるほど大きなリスクが存在しています。若手社員にとってリスクを恐れることが挑戦する気持ちに壁を作ってしまいます。

ゲーミフィケーションでは架空の状況を作ってわけですから、ノーリスクで取り組むことができます。そして、失敗をしたからといって実際の仕事に大きな影響が出るわけでもありません。

ノーリスクの中で挑戦をする楽しさ、難しさ、そして達成感を感じ取ってもらうことがゲーミフィケーションではできます。ゲーミフィケーションを通して仲間と一緒にたくさんの失敗をしつつ、振り返って挑戦をすることの重要さを感じ取ってもらうことができるでしょう。

⑤上司が部下のタイプを把握することができる

上司が周りでゲーミフィケーションの様子を観察する場合があります。部下の研修を観察することで、上司が部下の考えていることや個性を把握することができるメリットがあります。普段一緒に仕事をしている中では知ることができなかった部下の性格の特徴を知ることは上司にとって今後の教育に大きな効果をもたらします。気付かなかった点がいくつも見つかるのです。

一方で、上司が周りにいることで緊張して力を発揮できない部下が出てきてしまうデメリットもあります。上司はじっくり観察をするのではなく、遠目でその姿勢を見守るくらいがちょうど良いでしょう。ゲーミフィケーションに集中できるような環境を用意してあげるようにしましょう。

まとめ

ゲーミフィケーションは、10年以上前から取り組まれている研修手法ですが、これからもっと取り組む企業は増えていくはずです。働き方改革の社会にあって、仕事に対する自分ごとから生まれる生産性の向上は、どの企業においても必要不可欠になるはずです。