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内定式のスタイルが変わってきた

会社の内定式の在り方が変わってきています。私が就職した時(2001年)は、入社する前の年の10月1日に内定式が開かれていました。何をするでもなく、証明書のようなものをもらって、懇親会を開いてもらった記憶があります。

 

今朝の日経新聞(2019年10月2日 朝刊)にも掲載されていましたが、内定式を開かない会社が増えてきているとのこと。確かに、私の会社でも数年前から内定式を開いていないなと気付きました。人材不足で各企業が新卒採用に力を入れる中、社会に出る若者の心を掴むための施策について触れてみたいと思います。

 

 

内定は1つの保険でしかない

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昔は、大手企業に入社することがステータスになっていた時代がありました。しかし今は、大手企業に入社することで未来が約束されるものではなくなりました。

 

大手企業であってもコンプライアンス違反をすれば社会から干されますし、売上至上主義の企業にはハラスメントの問題が多く含まれています。求職者よりも求人数の方が多い今の社会情勢では、新卒で入社した会社で一生を終えることは少なく、ゆえに転職市場が活気づいています。

 

今の学生は、内定が出た会社を1つの保険として考える傾向にあります。1つでも内定が出たら、来年の4月に無職になる心配はありませんから、その後はもっと良い会社に出会う可能性を「ストレスなく」探ることができるようになるのです。

違う業種に応募するようになった

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私も立場上、面接官になることが多いのですが、面接の最後に「他に受けている企業はありますか?」と質問をするようにしています。最近の傾向として、まったく違う業種に応募している学生さんが多いですね。

 

学生の間に確固たる夢を持って社会に出てくる人は稀です。自分が輝ける場所はどこか?自分が楽しいと思える仕事は何か?を就職活動を通して学んでいくのです。

 

今この記事を読んでいる人も同じだと思います。学生の頃にやりたいと思っていた仕事があり、今もその仕事をしている、という人はごく少数ではないでしょうか。

 

内定者に向けて会社がアピールすべきこと

これらの状況から、会社が内定者に対してアピールすべきポイントをまとめます。

①会社の方針を伝える

会社に応募する人は、仕事の内容よりも、会社の考える方針を知りたがっています。社会の役に立つのであれば、製造業でもサービス業でもいいのです。これから会社がどこに向かっていくのか、内定者の心に訴えかけていくことが大切です。未来に夢を思い描けない会社には希望を抱くことができません。

②モチベーションを高めてあげる

冒頭に話した新聞記事にも書かれていましたが、内定式をただの証明書を渡す場ではなく、ディスカッションをしたり経営者にプレゼンをしたりする場にしている会社があります。会社に対して自分の考え方を伝えることによって、帰属意識が高まるだけでなく、社会に出ていくモチベーションが高まるのです。

③定期的なコミュニケーションを取る

「御社に決めました」という言葉は何の約束にもならないため、10人に内定を出して放っておいたら、入社式に来たのは5人、なんてことが普通に起こります。内定を出した学生には、少なくとも月に1回以上はコミュニケーションを取るようにしましょう。

④オフの時間をアピールする

多くの会社は、内定者に対してのアピールや説明を『平日の9時から18時まで』のスコープで考えがちです。私もそうですが、仕事はプライベートありきだと思います。

 

定時後の活動や休日の会社イベントをアピールするのもいいですし、会社のイベントには参加したくない若者も増えてきていますから、先輩社員の休日の過ごし方や自己啓発について知りえる場面があるといいでしょう。採用担当者だけではなく、先輩社員とのコミュニケーションの場をたくさん作ることによって、内定者は安心し、先輩社員への憧れを抱くようになります。

これからの内定式まとめ

最近の若者は、とてもたくましい!というのが私の感想です。やりたいことはやる、やりたくないことはやらない、と意思がはっきりとしていますし、自己成長のためなら「会社」という組織に属さなくても良いとさえ考えています。

 

私たちは、工夫のある内定式の開催や、その後のアプローチ方法を考えるようにしていきたいものです。そして、これからの日本や世界を支えていく若者とコミュニケーションを取ることによって、私たちがたくさんの刺激をもらいたいと思います。