新入社員は、上司と面談をすることにかなり緊張をするものです。緊張状態で悩みや本音を聞き出そうとしても、新入社員は上辺のトークで取り繕うとしてしまいます。
なかなか本音で話してくれない新入社員と面談をする時には、新入社員と一緒にランチをするのが効果的です。
私も時々、新入社員とランチを一緒にしてコミュニケーションを取ることがあり、徐々に心を開いていけるような環境を作るようにしています。
新入社員とのランチ面談でいくつか気を付けた方が良いこともありますので、ご紹介します。
- 1.新入社員とのランチ代はおごろう
- 2.雑談をメインにしよう
- 3.他の新入社員と平等にしましょう
- 4.新入社員に話してもらうようにしましょう
- 5.笑顔を絶やさないようにしましょう
- 6.断られても評価とは結び付けないようにしましょう
1.新入社員とのランチ代はおごろう
上司や先輩なら当たり前ですがランチ代はおごりましょう。新入社員は自分でお金を出そうとしていないと思いますし、それは当たり前のことです。
つまり、週に1回のランチを新人と共にしているとお財布が厳しくなるわけです。
週に1回以上新入社員とランチにいくと特別感が無くなります。上司とランチをすること=特別なことと認識してもらうことも必要なことですから、月に1回くらいのペースが良いと思います。
ランチをしている時には最低限のマナーには気を付けてあげた方がいいです。新人も今後お客様と食事をする機会が出てくるでしょうから、上司として食事のマナーを教えてあげることも重要な教育の一環です。
ただし面談を目的としたランチという雰囲気を出すと新人が恐縮してしまいます。フランクな雰囲気とマナーの境界線に気を付けてランチを一緒にしてあげることが大切です。
2.雑談をメインにしよう
仕事の悩みを聞き出したいと上司は思うかもしれませんが、新入社員の本音を聞き出すためには、まず心を開いてもらわなければなりません。
仕事の話ばかりをしていると新人の緊張が取れることはありません。ランチでは雑談をメインにしてコミュニケーションを取るようにします。上司と部下とで心が通じ合ってくるようになった3回目、4回目のランチくらいから仕事の話を振るようにするといいでしょう。
- 最近のニュースについて
- 自分の趣味と新人の趣味について
- 仕事での失敗談
雑談が苦手な上司は、事前に話すネタを準備しておくようにします。新入社員との面談では焦らないようにすると、コミュニケーションが取りやすくなります。上司として、またはリーダーとして雑談力を身につけることにもつながります。
3.他の新入社員と平等にしましょう
自分の部署に新入社員は何人いますか?同じテリトリー内にいる新入社員には、平等にマネジメントできるよう、ランチも偏った誘い方をしないようにしましょう。
「あの子だけズルい」という感情が新入社員に生まれないように気を遣うようにします。
または「あの子何かあったのかな?」と思われないようにすることも大切です。
時には1対1ではなく、複数のメンバーとランチをするのもいいですね。新入社員が緊張しにくい雰囲気を作り出せるだけ、他のメンバーとの考え方の違いに気付くことができるようになるでしょう。
4.新入社員に話してもらうようにしましょう
新入社員とランチに行くと、ついつい自分が話してしまいがちです。最初のうちは新入社員がベラベラと話すことはないでしょうから、間がもたなくなってくるため上司が一方的に話してしまうのです。
この『間』をいかにうまく埋めていくのかは、あなたの腕の見せ所です。
- 早口で話さないこと
- 早く食べ終わろうとしないこと
- 相手の目を見てゆっくりとうなずくこと
スローペースを心がけるようにすると『間』をコントロールできるようになります。
※ぜひ、以下の記事も参考にしてみてください!
5.笑顔を絶やさないようにしましょう
新入社員は、笑っていない上司とは話したくないものです。
「俺はいつも笑顔だよ?」なんて上司に限って、顔が怖いのです。頭の中でイメージしている以上に笑顔を意識してください。
また当たり前ですが、新入社員の目を見て話すようにしましょうね。上司が照れていると新入社員に伝わってしまうものです。
新任のリーダーにとって、面談は簡単なことではないかもしれませんが、新入社員との面談は慣れと経験です。
新入社員とランチをすることで、自分もスキルアップをしていると考えてしまいましょう!とても良い経験と刺激を得ることができると思いますよ。
6.断られても評価とは結び付けないようにしましょう
新入社員をランチに誘ったとき、断られることもあるでしょう。先に予約があるかもしれませんし、一人でランチをしたい新入社員もいるでしょう。
ランチを断るのは新入社員にとって勇気のいることです。上司として優しく反応をしてあげて、評価には結び付けないようにします。新人の考え方を尊重してあげることが器の大きい上司であると言えます。