ビジネスでよく耳にする「ブレイクダウン」というビジネス用語、正しく使っていますか?
ブレイクダウンを頻繁に使うシーンは多くないかもしれませんが、意味が分からないと少し恥ずかしい。そんなあなたにブレイクダウンの説明です。
ブレイクダウンの意味
ブレイクダウンを英語で書くと「breakdown」となります。直訳すると、壊して落とすという意味になりますね。
ブレイクダウンとは、情報を細かく分析すること、または分類分けして伝えること、という意味になります。その他にもブレイクダウンには「破壊する」や「分解する」という意味があります。
ビジネス用語として使うブレイクダウンとは、抽象的な事象を細かく分類分けして、具体的な情報に落とし込む意味で使われます。
よく間違いやすい言葉に「トップダウン」があり、上司が間違って使っているとちょっとダサいことになります。
ブレイクダウンの正しい使い方
ブレイクダウンはビジネスの場面でどのように使うのか、例を用いてご説明します。
企画本部の案が社長に承認されたら、各部署にブレイクダウンする予定にしている。
経営会議で決まった中期計画をこれからブレイクダウンする。
いかがでしょうか。
ブレイクダウンは、抽象的なビジョンを行動計画として部門や部署に落とし込む意味になりますね。もう1つ、上から下に公開するという意味を持っていることが分かります。「上から下に」のキーワードを間違って捉えてしまうと「トップダウン」と勘違いしやすくなるので注意が必要です。
一般社員が使うとしたら、以下のような使い方になるでしょうか。
先日の議案はいつブレイクダウンされますか?
これは少し無理やりな印象があります。というのも、あまり若い社員がブレイクダウンのキーワードを使うシーンがないためです。ブレイクダウンは多用せずに、意味を理解しているところで留めておく方がいいでしょう。
ブレイクダウンには、交渉決裂の意味もあるのですが、よっぽどのことがない限り日本で使われることはありません。ブレイクダウンを使うよりも「交渉が決裂しました」と伝えた方が分かりやすいですからね。