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AI?RPA?それ本当に泳がされてませんか?

先日、関西では「会計・財務EXPO」がインテックス大阪で開かれました。働き方改革や人事関連のエキスポも同時開催されており、関西では年に1回の大きなイベントです。

 

各企業の経理担当者の方々が情報収集のためにエキスポにやってきます。私も情報収集のために毎年展示会を訪問し、自社のシステム開発に役立てたり、効率化のツールを探したりしています。

 

様々な業者の方と会話をすることで気づかされることもありますし、新しい情報を仕入れることで最新技術を知ることができます。個人としてはスキルアップの場としても活用することができるのです。

 

「AI」・「RPA」という最強キーワード

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今回の展示会で特に目立ったのが「AI」や「RPA」といった流行のキーワードです。

 

展示会に出展している企業は、とにかく来訪者に足を止めてもらうことが最初の目標です。派手なブースのレイアウトで注目を集めたり、魅力的なノベルティでアンケートを書いてもらったりして、より多くの名刺を集めることが目的になります。

 

「AI」や「RPA」といったキーワードは、日頃から新聞やニュースで目にするキーワードであり、また文字だけでは実態を把握しにくいため、足を止めるためのこれ以上ないキーワードになるのです。

 

今回のエキスポでも、8割くらいの企業は「AI」「RPA」といったキーワードを使って自社の商品をアピールしていました。

 

それ本当に「AI」なの?「RPA」なの?

 

さて、今日の本題は『これらのキーワードに泳がされてませんか?』ということです。先ほど8割の企業がこれらのキーワードを使っているといいましたが、どこまでが本当のAIなのか、RPAなのか微妙なところです。

 

各企業の出展内容を見ると、自動化して分析してくれる機能がAIになっており、勝手にマウスが動き出したらRPAになっている企業が多くありました。もちろん、これらの技術でトップを走っている企業もあります。しかし、多くの企業が「のっかっている」イメージを受けました。

 

ただ、それが悪いこととは思いません。今でこそ当たり前になった「クラウド」も昔からあった技術をクラウドという新しいキーワードで世の中のデファクトスタンダードにしてきたのです。技術者の方なら分かると思いますが、ASPと同じでしょ?ってことです。

 

こういったキーワードは技術の進歩をスピードアップしてくれる効果があり、AIやRPAだって企業によっては未熟なものだったとしても、各企業がお互いに切磋琢磨することによって更なる進歩をしていくものです。

 

展示会に参加した来訪者に言いたいことは、キーワードに泳がされるのではなく、その本質を見極めるようにして欲しいということです。AIもRPAもまだ発展途上です。キーワードに流されて、導入をすることが目的にならないようにしなければなりません。

 

AIもRPAも既存の業務が「見える化」されていなければ、導入しても効果を発揮してくれません。これらは1つの単なるツールであり、業務改善のメインになるわけではないことを理解しておきましょう。

 

まずは自分たちの業務をよく整理し、適材適所に活用するようにすることが大事です。そして、導入ばかりを促してくる企業よりも「まずは、導入できるかどうかヒアリングさせてください」とアプローチしてくる企業と付き合うことをお勧めします。