「青春ってすごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。それでも本当に諦めないでやってくれた」
2022年の夏の甲子園、優勝した仙台育英の須江監督が話した言葉です。「青春は密」というセリフに共感した人はとても多いのではないでしょうか。ここ数年、密な青春時代を送れなかった若い世代の人たちには、制限がたくさんある中でそれぞれが努力していることに頭が下がります。
青春の言葉の由来は?
青春は密、の「青春」の言葉の由来をご存じでしょうか?
青春は春を意味している
青春の言葉の由来は、二千年以上前の古代中国における陰陽五行思想が基になっています。陰陽五行思想では、季節にそれぞれ色を当てていました。
- 春・青色(緑色)
- 夏・朱色
- 秋・白色
- 冬・玄(黒色)
陰陽五行思想の季節と色を合わせて、春は「青春」と呼ばれるようになりました。
他の季節も「朱夏」、「白秋」、「玄冬」となります。文字の体裁は見たことがあると思いますが、普段から使われているシーンはほとんどありません。
青春の年代とは?
陰陽五行思想では、15歳から29歳の年齢を「春」で表しています。そこからの由来で、日本では若い年代のことを「青春」と呼ぶようになりました。日本で広まったのは、夏目漱石の小説からと言われています。
なお、15歳から29歳の間が青春というとイメージが少し違う人がいるかもしれません。どちらかというと、10代全般が青春と感じるのではないでしょうか。もしくは、大学を卒業する22歳、23歳くらいまでですかね。
「青春は密なので」と初めて聞いた時に、なるほどと思ったと同時に正確な年齢と青春がマッチするのではないと感じました。
私にとって青春とは、若々しく何にでもチャレンジできる気持ちだと認識するようにします。