アイデアの出し方がよく分からないビジネスマンに、中国で古くから言い伝えられている三上(馬上枕上厠上)をご紹介したいと思います。
三上(馬上枕上厠上)とは?
三上(馬上枕上厠上)とは、中国で千年以上前に生まれた言葉で、人がアイデアを出しやすい3つの場所を示しています。『さんじょう』と読みます。
馬上(ばじょう)・・・馬の上ということ
馬の上を現代に置き換えると、車の中や電車の中に当たりますね。
確かに私は車を運転している時によくアイデアが浮かびます。私にとって車の中は考え事がしやすい空間になっています。おかげで曲がらなければいけない角を通り過ぎることがしばしばあります。
電車の中はスマホや読書に集中できる環境である反面、情報量が増えることに集中しすぎるとアイデアが生まれてはきません。
インプットが増えることで脳が刺激されてアイデアが出やすい環境を作り出すことはできるのですが、たまにはスマホを触らずに外の景色をゆっくり眺めてみたり、地下鉄なら周りにいる人たちの表情やしぐさを何気なく観察してみたりするといいでしょう。
◎枕上(ちんじょう)・・・寝る前ということ
枕の上、つまり寝る前にアイデアが生まれやすいということです。アイデアが生まれない時、もう寝てしまおう!と布団に入ったらふとアイデアが生まれることってありませんか?昔から寝る前にはアイデアが生まれやすかったんですね。
寝る前にアイデアが生まれやすいのは確かですが、一方で悩みが頭を駆け巡るのも寝る前が多いです。不安に思うことが多いと眠れなくなってしまいます。リラックスした状態で布団に入ることができているかが重要ですね。
◎厠上(しじょう)・・・トイレということ
トイレで考え事をする人いますよね。様式トイレに座っているとアイデアが浮かびやすいのでしょう。トイレの場合、限られた狭い空間で集中できるのでアイデアが生まれやすい環境を作り出しています。電車の中と同じように、すぐにスマホを見てしまう人はアイデアよりも情報のインプットに集中してしまうと思います。
トイレでアイデアが生まれるか試してみたい人は、周りからの情報を遮断した状態を作り出すようにしましょう。目の前にある扉をじっと眺め続けていると頭の中が空っぽにすることができますよ。
アイデアが生まれるポイント
三上(馬上枕上厠上)について紹介しましたが、これ以外にもアイデアが生まれやすい環境はあると思います。三上に共通して言えるのは、ぼーっとできる環境だということです。これを私はアイデアのボーポイントと呼んでいます。
以下の記事に詳しく書いていますので、参考にしてください!
つまり、場所も大切なのですが周りに邪魔されない環境を自分で見つける、または作り出してしまうことがアイデアを生み出すためには大切だと思います。この記事でも度々出てくるスマホは、便利ではありますが『情報の遮断を阻害しているツール』でもあります。
情報は日頃から頭にたくさん詰め込んでおき、ふとした時に頭の中をリセットすることができる環境に自分を移動させることが大切です。アイデアの出し方に悩んでいる人は、まず三上を試していただき、自分なりのアイデアポイントを探してみると良いと思います。