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リフレクションとは?人材育成に欠かせないマネジメント手法を解説!

リフレクションとは?


「今日返したテスト、家に帰ったらしっかり復習しておくように!」

学生の頃に何度も先生に言われたセリフです。これ、家に帰って復習している人の方が少ないのではないかと思っています。

終わったことの振り返りは、少し面倒で億劫です。しかし大人になって、復習することの大切さを実感します。

ビジネスにおいては、リフレクションという振り返りが人材育成にとても重要。リフレクションは、経験から成長へつなげる大人の復習活動です。

リフレクションとは?

リフレクションの定義や意味を考えます。

リフレクションの意味

リフレクションは、英語で「reflection」と書きます。直訳すると(光を)反射する、(音が)反響する、投影する、といった意味があります。

人材育成の場面で利用するリフレクションは、数あるreflectionの意味の中でも「内省」のことを指しています。つまり、今の仕事から一歩離れてみて、自分がこれまでにしてきた仕事の経験を客観的に振り返り、将来に活かしていく活動をリフレクションと言います。

リフレクションを最初に提唱したのは、マサチューセッツ工科大学のドナルド・ショーン博士です。

ショーン博士は、様々な立場にいる人の観察を続け、成長する人にはどのような特徴があるのかを分析しました。結果、仕事での経験を振り返り「どのような考えを持てばいいのか」と客観的に見つめ直すことができる人が成長をしていたのです。

「客観的に」という点がリフレクションではとても大切です。

リフレクションと反省の違い

内省(リフレクション)よりも反省のキーワードの方が耳にしますよね。内省と反省にはどのような違いがあるのでしょうか。

反省は、起こったミスやトラブルに対してどうすれば起こらなかったのかを考えることです。つまり反省とは、ネガティブな事例に対して改善する考えを巡らせることです。

一方、内省(リフレクション)はミスやトラブルに限らず、良かったことも含めて自分の行動を振り返ることです。

  • 昨日は成功したけれどもっと良い提案があったのでは?
  • 今の会社に入って正解だったのだろうか?
  • 将来、部下を育てるためにこれまでの経験は活きるか?

このようにポジティブな要素も含めて客観的に振り返ることがリフレクションになります。

 

リフレクションを活用するメリット

リフレクションを活用するメリット

リフレクションを活用する最大のメリットは、人材育成に活かせる点です。

リフレクションの手法を使った人材育成は、新人や若手だけに限らずベテラン社員や幹部社員、経営層の研修でも用いられる手法です。自分を客観的に見ることの重要さは、ビジネスマンとしての経験年数に関係なく、常に必要になってくる要素なのです。

リフレクションは、セルフでの研修でも活かせます。最近仕事がうまくいかないなと感じた時や、もっと成長したいと考えた時に自分だけで完結させることができるのです。優秀なビジネスマンは、意識せずにリフレクションができるようになっています。

リフレクションの方法

リフレクションの方法

リフレクションを実施する時には、思考を段階的に切り替えていくと取り組みやすいです。

  • ①起こった事象を振り返る
  • ②他人や周りの環境を振り返る
  • ③自分自身を振り返る

リフレクションのプロセスについて事例を用いて解説します。

①起こった事象を振り返る

まずは、実際に起こった事象を振り返ります。リフレクションでは、ミスや失敗だけではなく成功したことも振り返ります。悪いことはすぐに思い出せるものですが、良い事象も振り返る癖をつけるようにしましょう。

「今日、お客様に褒められた」

「田中さんが遅刻してきた」

出来事を思い返すだけなので、リフレクションの入り口としては決して難しくありません。

②他人や周りの環境を振り返る

リフレクションの次のステップは、他人との関係性や周りの環境を振り返ります。「なんで・・・」と頭に付けることで振り返りやすくなります。

「なんでお客様は褒めてくれたのだろう」

「なんで田中さんは遅刻したのだろう」

起こった事象を振り返ることと同様、何ら難しくないステップです。事象と周りとの因果関係や事象の背景にある出来事をイメージするのです。

③自分自身を振り返る

リフレクションのステップ最後は、自分自身を振り返るです。②のステップで俯瞰した見え方ができたと思います。頭でイメージした画面に自分を投入するのです。

「私ならあれくらいで褒めただろうか」

「次はこうすればもっと感謝されるかもしれない」

「田中さんに注意すべきだった」

「残業時間を考慮してあげるべきだった」

課題の改善のために自分なら何ができたかを考えます。リフレクションのステップを踏むことで、同じことが起こった時に対処しやすくなりますし、イレギュラーに強い人材に成長していきます。

結局、リフレクションって活用できるの?

結局、リフレクションって活用できるの?

リフレクションの概要と方法について解説をしましたが、私が最初にリフレクションを知った時に思ったことがあります。

結局、リフレクションって活用できるの?

リフレクションの方法を見ても分かる通り、全然難しくありません。もしくは、普段からやってるし!と思った人もいるでしょう。私も最初はそうでした。

しかし、日々リフレクションを意識することで「考え方の整理」と「頭の体操」になります。ビジネスは、どれだけ先を見越したイメージができるかによって、結果が変わります。リフレクションを鍛えることで、ビジネスチャンスは増え、商談の成功率が上がり、またトラブルが少ないプロジェクト運営ができるようになります。

もう1つ重要なポイントは、部下の教育に役立てることができる点です。リフレクションのスキルが身に着けば、次は部下の教育マネジメントに活かします。1つ1つプロセスをかみ砕き、次同じことが起こっても対応できるようにスキルアップさせるのです。

上司からリフレクションを意識した質問を投げかけてあげることで、日々の業務を通して成長していくことができます。私はたまに忘れてしまいますが・・・部下に対しての教育でもリフレクションを意識するようにしています。

まとめ:リフレクションとは?

リフレクションとは、自己の成長を促すために必要な思考法であり、部下の教育マネジメントに活用すれば、人材育成に効果を発揮します。

普段からやっていると思っている人も、行動を振り返ってみてください。案外、新しい気付きに出会うことができるかもしれませんよ。