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部下を育てるには成長を実感させよう!成長の波に乗せる3つのコツ

部下を育てることに悩んでいる上司の立場の人はたくさんいます。

厳しく部下を育成していきたい、と考えている上司であればあるほど部下への期待値は高くなるものです。しかしこの考え方が部下の育成にとって逆効果に働いてしまうことが今日のテーマです。

部下を成長の波に乗せるためのコツをご紹介していきます。

部下は自分で成長の度合いを測れない

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「どうしてだよ!」と部下の育成がうまくいかないことを嘆く前に、一度落ち着いて部下のスキルのBEFORE/AFTERをイメージしてみてはいかがでしょうか。部分的かもしれませんが、部下が案外成長しているポイントに気付くこともあるでしょう。

部下の成長ものさしは上司にある

部下の育成において成長したスキルは数値で表しにくいものです。

例えば、これまでは議事録が上手く書けなかった部下が、徐々に要点を絞って書けるようになってきた場合、部下の議事録作成能力は70点、という指標があるわけではありません。また、お客様とのコミュニケーションが取れるようになってきたからといって、そのスキルを数値に表すことはできません。

部下が自分の成長度合いを測るためには、周りからの声を頼りにするしかないのです。自分の成長度合いを知る唯一の方法は、上司からの評価を信じることになります。

つまり、上司が「お前はまだまだだ」と部下に伝えれば、部下は成長していないと感じるようになるのです。

成長していない=仕事が面白くない

部下が成長していることを上司から伝えてあげなかったら、部下はいつまでたっても成長せずにそこに留まっていることになります。そんな状態で仕事をしていて楽しいわけありませんよね。仕事を頑張った結果、成長したことを実感しなれば、過去の実績が次の努力への糧になってくれません。

また、どれだけ頑張っても成長していかない自分が嫌になり、部下のモチベーションが低下していくことも考えられます。

甘やすことが教育じゃない、本当に成長していないのだからしょうがない、このように部下の育成を考える方もいるでしょう。しかしここは、部下の成長を前に進めるために『成長の波』に乗せましょう。

部下を成長の波に乗せる3つのコツ

 生産性

それでは部下を成長の波に乗せるコツをご紹介していきます!

①アメとムチを使い分ける

部下ができていない点を指摘し続けてもダメですし、褒め続けてもよくありません。大事なのは「できていること」と「できていないこと」のメリハリをつけて上司から伝えてあげることです。

部下の成長度合いは、メリハリがあるとより目立つようになり、部下のモチベーションに効果的に働きます。一方で、成長できていない改善点も明確になりますので、次のステップに対して部下の育成がしやすくなります。

アメとムチを使い分けると、上司に対しての信頼感が増します。「この人は自分のことをよく見てくれている」と部下が感じるようになり、コミュニケーションが取りやすくなるのです。部下育成の大前提ですね。

テクニックでアメとムチを使い分けるのはよくありません。部下に対して指導をする際には、本音でコミュニケーションを取るようにしましょう。

厳しく指導することが苦手な方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

部下を厳しく指導できないからといってリーダー失格ではありません!

②仕事を任せてしまう

仕事ができているかどうかを肌で感じとってもらうためには、これまでとは違った仕事を部下に任せるようにしましょう。

議事録を書く能力がアップしている
 →議事録のチェックを無くしてしまうとか

お客様とコミュニケーションが取れるようになった
 →アポイントの依頼

パワーポイントの使い方が上手くなった
 →企画書の作成依頼

部下に対して言葉で成長を認めてあげることに加えて、行動を起こさせることでより実感が湧くようになります。部下に仕事を任せることに抵抗がある上司もいるとは思いますが、部下の育成のために思い切って仕事を渡してしまいましょう。

挑戦させる機会を与えなければ、部下はいつまでたっても失敗をしなくなります。仕事で失敗させるなら早い方がいいです。

1つ1つの仕事のフェーズが終わったとき、または年間の目標面談の時などに「昨年はできてなかったけどできるようになったやん!」という部下育成のマジカルワードを伝えてあげるといいでしょう。部下が成長を実感することができるようになります。

マネジメントが上手い上司は、部下が成長した瞬間を肌で感じることができます。そしてその際には、必ずマジカルワードを発しているものです。成長のスイッチを感じられる言葉、探してみてはいかがでしょうか。

③他人に部下の自慢をする

部下はどこか上司のコメントを信じきれないところがあります。いつも仕事で一緒だと成長を褒めたとしても「何か裏があるのでは?」と思ってしまうのです。

そこで、部下の成長を認めるコメントを他人から伝えてもらうようにしましょう。特別な細工がいるわけではありません。他のリーダーに対して「○○さん、最近仕事が早くなってさ、助かってるよ」と雑談レベルで話すのです。自然とそのリーダーから本人に話が伝わるようになっていきます。

部下が成長を認めてもらうためには、直属の上司よりも周りから話を聞くほうがすんなりと心に入ります。なぜなら、その事実は否定することができないからです。これは、他の様々な場面で活用することができ、マネジメントが上手い人は、部下育成にこの手法を活用しています。

  • 「ずっと見てるけど、お前、成長したよな」
  • 「お前成長したって〇〇から聞いたぞ」

①は上司に対して「ほんとかな・・・」と否定する気持ちを持つことがあるかもしれませんが、②は聞いたという事実を否定することはできません。他人の口から発信してもらうことは、部下を成長の波に乗せる手法としてとても有効です。

よろしければこちらの記事も参考にしてください。

まとめ:部下を育てるには成長を実感させよう!

部下の育成で一番大切なことは、部下が自分で成長したいと思うことです。上司がいくら頑張っても、部下にその気がなければ成長することはありません。部下に成長を実感させることができれば、あとは面白いように育っていくはずです。

上司であるあなたが部下を認めてあげること、部下の行動をよく見て長所と短所を理解してあげることが、成長の波に乗せるためには必要なのです。