【ビジクウ】ビジネスマンの悩みを解決!仕事は楽しみましょう

マネジメントやリーダーシップ、コスト削減などビジネスにおける様々な課題/問題に悩んでいるあなたに、ビジネスのヒントをお届けします。








MENU

新人に伝えるべき過去の経験談。どう伝える?

f:id:yykote48:20191031210450j:plain

新人にとって、教育担当となる先輩は「とても優秀なビジネスマン」に見えています。口には出さなくても憧れや尊敬の眼差しを先輩に対して向けているものです。

 

そんな先輩社員が過去に経験してきた出来事は、これ以上ない『新人教育の教材』といえます。今日は、新人に伝えるべき経験談について解説をします。

 

 

成功体験を伝える

先輩社員が簡単に伝えることができるのが成功体験談です。しかしながら、成功体験談の伝え方には、けっこう気を使わなければなりません。

 

新人に成功体験を伝えた時に

・先輩だからできたんですよ
・なんだ、自慢話じゃないですか
・運が良かったんですよ

みたいな反応が返ってくることがあります。新人がこのように感じてしまうと、コミュニケーションを取るのにも壁ができてしまい、ハートとハートのやり取りが出来なくなってしまう可能性があります。

 

成功体験を伝える時には、とにかく短く要点を絞って伝えます。ダラダラと成功体験を話していると、単なる自慢話に聞こえて逆効果になってしまいます。特に注意してほしいのがお酒が入っている時の成功体験です。お酒の勢いで気分がよくなって、延々と話してしまいますからね。

 

もしうまく成功体験を伝える自信がない人は、成功体験に蓋をしてしまいましょう。過去の成功体験を新人に伝えることは、そんなに重要なことではありません。

 

失敗体験を伝える

新人に刺さりやすいのは、過去に失敗した体験談です。

冒頭話したように、新人にとって教育してくれる先輩は憧れの存在です。自分も早く先輩のように仕事が出来るようになりたいと思っています。そんな先輩が過去に失敗を繰り返してきたことは、新人にとっての励みになります。成功体験談よりも失敗体験談の方が新人はすんなりと聞くことができ、モチベーションのアップにもなります。

 

失敗体験を伝える時のポイントは、最後にプラスになったことを伝えるようにすることです。

 

f:id:yykote48:20191031210250j:plain


上記の○と×の違いが分かりますよね。最後にはどのような対策を取ったのかを加えて、失敗体験がプラスのイメージで終わるようにします。

 

また、失敗体験を伝えることで先輩と新人の距離が近くなるメリットがあります。「失敗したこと=人にはあまり教えたくないこと」ですからね。本来なら見せたくない姿をしっかりと見せる、すると新人も何かあった時に恥ずかしがらずに先輩に相談しやすくなります。

経験談は生々しく

自分が過去に経験してきたことを伝える時には、できるだけ生々しく伝えてあげてください。新人が当時の状況をイメージできるようになれば、経験談が立体的になります。

 

例えば、有名な起業家が書いた自叙伝があったとしましょう。この本を読む人が知りたいのは、起業家の考え方とどのような苦労を積み重ねてきたか、です。苦労が感じ取れない本からは、生々しさを感じることは無く、先程の成功体験談ばかりが目立ってしまうものです。

 

誰でも最初はうまくいかないもの、それを繰り返して一人前のビジネスマンへと変わっていくのです。新人教育の中で、うまく経験談を話す場面を取り入れるようにしていきましょう。