話しかけにくい雰囲気を出している上司は、部下とのコミュニケーションが不足している場合があります。コミュニケ-ションが取れなければ正しいマネジメントができません。
◎上司の立場
部下が仕事で失敗をした時、「もっと早めに相談して来いよ」とボヤく
◎部下の立場
仕事で悩み事がある時に「相談したいのに、話しかけづらい・・・」とグチる
上司と部下でコミュニケーションが取れていないとお互いにすれ違いが発生してマネジメントの弊害を生み出します。相談をすればすぐに解決できることが放置されたり、間違った判断をしてしまったりするのです。
当記事では、話しかけにくい上司にならないための方法を5つ解説します。これであなたもマネジメント上級者の第一歩です。
話しかけにくい上司の雰囲気とは
話しかけにくい上司には共通して見られる行動や雰囲気があります。上手くマネジメントできていると考えている上司がいますが、実際には部下が話しかけにくい雰囲気を作り出してしまっているのです。
話しかけにくい上司がどういったタイプなのかを解説します。
①いつも不機嫌である
ムスっとした顔で上司が仕事をしていると、部下は話しかけにくいです。「今は機嫌が悪いよな」と部下に思われてはいけません。
「機嫌が悪いから話しかけるのは後にしよう」と部下が考えるようになると報連相が遅れてしまいます。仕事で重要な事項であっても上司に話しかけることにストレスを感じてしまうと部下が情報を抱え込んでしまうことが起こります。
上司の人は気付いていませんが、部下は上司の機嫌をよく見ています。不機嫌な上司に相談をしても仕事が前に進まないだけでなく、理不尽に怒られるかもしれないと感じるようになります。不機嫌な上司に相談をしても仕事に対するモチベーションが落ちるだけです。
②集中して周りが見えていない
部下が隣に立っていることに気づかない上司は、仕事に集中しすぎて周りが見えていません。隣に立っているのに気づいてくれない上司に話しかけるのは、部下にとって気が引けるものです。
上司からすれば「一声かけてくれたらいいのに」と思うかもしれませんが、上司が仕事に集中している時に邪魔をするわけにはいかないと部下は考えます。
話しかけにくい上司は仕事に集中をしてしまうと周りが見えなくなってしまう傾向にあります。
③とにかく話が長い
ちょっと相談したいだけなのに、30分、40分と話し続ける上司がいます。話しかけにくい上司は部下が言いたいことを全て聞く前に、途中で話の腰を折って自分の意見を話し続けます。
部下は話を聞いてもらいたいのに、自分の思いを伝えることができずにストレスを感じるようになります。話が長い上司には話しかけたいと思いませんし、逆に上司からも話しかけられたくないものです。
④ずっと席にいない
いつも席にいない上司には、話しかけたくても話しかけられません。席にいる時間を狙っていてもタイミングが合わないものです。
直接の雰囲気ではありませんが、上司は席にいないものだと部下が思ってしまうと、話しかけにくい雰囲気を作り出すことと同じことになります。
⑤何かあるとすぐ怒る
ちょっとカンに障ることがあると怒り出すような上司には、部下も相談をする気になりませんよね。相談をした結果、何も解決することなく、仕事に対するやる気が無くなる結果しか生み出しません。
話しかけやすい上司になろう!
では、どうしたら話しかけやすい上司になれるのでしょうか。部下とのコミュニケーションが円滑になれば、仕事はスムーズに進みますし、リスクやトラブルを見落とすこともありません。部下をマネジメントしやすくなると、仕事の生産性も向上します。
①笑顔を心掛けよう
仕事をしているときに常に笑顔を作り続けることは簡単ではありませんが、上司として明るい雰囲気を作ることはできます。
上司であるあなたから、周りのメンバーに雑談でも何でもいいので、気軽に話しかけるようにしましょう。雑談をしていると不機嫌そうな自分の顔が徐々にほころんでいくものです。
笑顔を作るコツは、朝に家を出る時に鏡を見て笑顔を作ることです。仕事中も「疲れているな」と感じたらトイレでニコッっと笑ってみるといいでしょう。笑顔を作る癖を作っておくだけで、雰囲気は必ず柔らかくなります。
②長く集中しすぎる仕事は必要ですか?
部下を管理するマネージャーにとって、周りが見えていないのは致命的です。今あなたが集中している仕事、あなたじゃないとできませんか?単純作業になっている実務はどんどん手放していき、間接的な時間を生み出していきましょう。
10分に1回は周りを見渡すことを心掛けてください。これまでに見えなかった部下の行動が見えるようになってくるでしょう。チームメンバーの行動だけでなく感情まで読み取れるようになるのがマネジメント上級者です。
部下から話しかけやすい上司は、パソコンや机の書類にずっと目を落としていることはありません。周りを見渡すことで部下と目が合うことが増えます。目線が高い上司になれれば、話しかけにくい上司だと思われることはありません。
③話は要点を話すようにしましょう
話しかけにくい上司にならないために、話は短く伝えるようにしましょう。上司が自分で意識するようにします。
部下に相談されたら誰でもたくさん教えたくなるものです。しかし、上司の話が長いと話している内容は部下の頭には入っていきません。上司が話を短く、要点を絞って伝えることで、部下の心に届くようになるのです。
部下と話をする時には上司が話す回数を減らして部下が話す時間を増やすようにしましょう。上司が話す時間よりも部下が話す時間の方を長くすることが部下とのコミュニケーションを良化させてくれます。
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④LINEでコミュニケーションを取ろう
席にいないことが多い上司は、LINEやメールなど気軽に相談できるツールを活用しましょう。外出先でも相談事を受け付けることができます。
LINEでやり取りができれば、部下が時間を取ってもらうアポも取りやすくなりますし、上司に対する信頼感が生まれてくるようになります。
判断の早い上司は、部下からの信頼を得ることができます。LINEでのやり取りは、対面ではないため本当のコミュニケーションにならないと考える人もいますが、仕事が早く前にする無用になると部下は仕事がしやすくなります。
日頃からコミュニケーションがしっかりと取れていれば、LINEの方が相談しやすいことも出てくるかもしれません。「いつでも相談して来いよ」というスタイルが話しかけやすい上司をつくりだします。
⑤絶対に怒らない
部下は怒っても仕方がありません。ダメなことは、しっかりと理由を説明して、「叱る」ようにします。だれもいないところで叱ることが大切です。
「怒る」と「叱る」は意味が全く違います。
◎怒る・・・起こるから語源が来ていて、自分の感情が抑えきれなくなることです。
◎叱る・・・相手の立場になって、行動や言動を指導することです。
つまり、怒るは自分が主体、叱るは部下が主体です。部下のことを考えて注意をしていますか?部下に成長してもらいたいと思っているなら、大きな声を出す必要はありません。
まとめ
話しかけにくい上司にならないための方法をまとめました。
自分では気付いていないところで、話しかけにくい上司のパターンに当てはまっている人がいたのではないでしょうか。
部下とのコミュニケーションが取れていない状態で、部下が成長しないことを嘆いてはいけません。上司は相談しかけやすい雰囲気を作り、チーム全体が活性化するようにしていきましょう!