新人は仕事で失敗するものです。
そりゃそうですよね、初めてやることが多いわけでやり方を教えるだけで全てうまくいく新人はスーパーマンです。
上司や先輩の立場の人が新人を教育する上で、根本的に理解しておくべきことが「新人は失敗をするものだ」ということです。新人は失敗することが当たり前なのです。
新人が失敗した時にやってはいけないこと
誰でも新人の頃には失敗をたくさんしてきているはずです。
経験を積んでベテランになった今でも失敗はするでしょうが、新人との違いは失敗の難易度が違うということです。
経験豊富な上司でも失敗することがあるのに新人の失敗を珍しいものとして捉えてはいけません。
新人はビジネススキルが未熟ですから、失敗のレベルは低いのです。そんな新人に対して上司や先輩が絶対にしてはいけないことがあります。
- 新人を怒ること
- 新人を詰めること
- 新人の話しをまともに聞かないこと
新人が失敗時こそ教育のチャンスです。
新人の頃に失敗した内容は、結構鮮明に思い出せるのではないでしょうか。
これは新人の頃にしてしまった失敗のインパクトがとても大きいからです。経験を積んでからは落ち込むようなことではないかもしれませんが、まだ右も左もわからない新人の頃は「やってしまった・・・」と仕事で失敗したことを長く引きずることがあるものです。
だからこそ、新人が失敗した時にどのような教育をするかによって上司や先輩としての「格」が試されます。新人の失敗を通して自身のマネジメントスキルをアップさせることができるようになります。
新人が失敗した時にやるべき教育
では、新人が失敗したら上司や先輩としてどのような振る舞いがいいのでしょうか。
- 同じ目線になってあげること
- プロセスを認めてあげること
- 話しをじっくりと聞いてあげること
どうでしょう。新人を成長させる基本的要素に特別なテクニックはいりません。
誰にでもできる教育方法ですが、できていないことが多いのです。
同じ目線になってあげること
新人は失敗した時、上司に報告するのを恐れます。その理由は2つあります。
1つは「怒られるのではないか?」と思ってしまうからです。新人が失敗した時、絶対に怒ってはいけません。怒ったところで何も変わりません。
もう1つが「どうせ理解してくれないだろう」という感情です。新人からすれば上司や先輩は「失敗せずに仕事をこなす人」です。普段から教育をしているわけですから、失敗しないものだと思われるのは当然のことです。
こんな時、新人と同じ目線になって失敗したことを振り返ってあげることが大切であり「やってしまった」と新人が思っているなら、同じように「やってしまった」と上司や先輩も思ってあげるようにしましょう。
たったそれだけで同じ目線になることができ、新人は安心するようになります。
プロセスを認めてあげること
新人は結果にこだわりすぎることがあります。本当に見てもらいたいのはそこに至るまでのプロセスです。
プロセスが間違っているなら一緒に考えてあげればいいですし、プロセスは正しくてどこかでミスってしまったのなら、プロセスを認めた上で正していけばいいです。
上司や先輩が結果を見てはいけません。失敗してしまったことに至ったプロセスを認めてあげることが大切です。
話しをじっくりと聞いてあげること
失敗した新人は何も話したがらないものです。上司や先輩が一方的に話していては、新人も閉じこもってしまいます。
丁寧にじっくりと相手の話に耳を傾けること。これがとても大切であり、新人からの信頼を得ることができるようになるのです。
まとめ
新人が失敗した時には、自分が新人の頃を思い出してみるとよいでしょう。その時に思い出に残っている上司やかけられた言葉、これはあなたの部下に対しても同じ効果があるのです。