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上司は現場に顔を出せ!現場に行かずにマネジメントはできない

現場に行かずにマネジメントはできない

様々な現場や店舗、チームを持つ立場になると現場に行く時間が取れなくなっていきます。本社での会議や顧客との重役会議など、外せないスケジュールでいっぱいになるでしょう。

そのため、現場の業務は部下のリーダーに任せている人も多いはず。上司が現場に行かずに、マネジメントができるのでしょうか?マネジメントできていると勘違いしているだけではないでしょうか。

上司は現場に顔を出さなければマネジメントはできません。という、お話です。

ファミリーマートの前社長である澤田貴司さん(2021年7月時点、同会社の副会長)は、社長に就任してすぐに現場訪問を繰り返しました。社長が現場に出なければ、本当の課題は見えないと考えていたのです。現場で感じた課題に対してすぐに解決に動き出しただけでなく、加盟店といつでもコミュニケーションが取れる環境を作り出しました。私はこの話が大好きなので、また別の機会にでも語りたいと思います。

 

上司は現場に顔を出せ!

現場のマネジメント

そもそも忙しい上司ってどんな立場?

  • エリア担当部長
  • エリアマネージャー
  • 本部長

いわゆる、1つ以上の現場を統括しているリーダーを指しています。この立場になると、経営に関する戦略の立案、自分のグループの予算管理、お客様との重要な会議など予定がびっしりになります。

タスク1つ1つが大切で、手を抜くことができない緊張感の中で仕事をしています。難易度が高い仕事がマルチに降ってくると、発狂しそうになります。機嫌が悪い上司がいれば、このような状況に追い込まれているかもしれません。

しかしながら、マルチにタスクの対応をしているからこそ、時間をうまく管理していれば空いた時間をつくることができるのもリーダーです。タイムマネジメントはリーダーが持つべき重要なスキルです。タイムマネジメントが活きているから特別なお客様への急な訪問や、深刻なトラブル対応など、急ぎの仕事も優先順位を調整して対応できています。

つまり、現場に顔を出さない上司の立場にあるリーダーは、忙しいことを盾にして現場訪問をサボっているわけです。そんなつもりないよ、と反感があるかもしれませんが、少なくとも現場訪問のスケジュールを「わざわざ」作ろうとは動いていません。時間に余裕ができたら・・・と口に出しているリーダーは、きっといつまでも現場に顔を出す時間を生み出すことはないでしょう。

現場に顔を出すことで生まれるメリット

現場に顔を出すメリット

現場の日々の業務を各担当者に任せること、または現場のリーダーに一マネジメントを一任することは正しい組織だと思います。現場に上司が常にいなければいけない組織は機能していないのと同じです。

それでもリーダーは「現場に顔を出す」ことをしなければ、正しいマネジメントはできないと思っています。ここからは、マネージャークラスのリーダーが現場に顔を出すことによって生まれるメリットについて解説します。 

①報告の誤差を知ることができる

リーダーは現場の数字を管理しなければなりません。売上はもちろんのこと、在庫数や顧客数、工場であれば生産性などチェックすべき数字は多くあります。

しかし、現場から上がってくる数字には誤差があります。

売上のような正確な数字に誤差はありませんが、例えば部下のモチベーションや課題の進捗状況などです。ま実際に現場を見ていなければ、報告から感じるニュアンスに誤差が生じます。この誤差が思い込みに代わり、時間の経過とともにマネージャーの頭の中と現場の状況に乖離が生じていくのです。

現場に顔を出すことによって、あらかじめ聞いていた課題を目で確認することができ、実態と報告の誤差を埋めることができるようになります。 

②リーダーであることを示すことができる

現場メンバーと一度も話したことが無いリーダーはさすがにいないと思います。しかし、あまりにも現場に顔を出さなくなれば、リーダーの思いが徐々に薄くなっていきます。自分がマネジメントしている組織には、目標や目的があり、リーダーが方針を指し示さなければなりません。

リーダーが掲げた方針は現場メンバーへと下りていくのですが、現場メンバーとリーダーとの間に距離があれば、方針はうまく落ちていかないものです。

リーダーの方針は会社のビジョンになります。現場に時折顔を出して、自分がリーダーである、ということをメンバーに認識させることで言葉に重みが出て浸透しやすくなります。

メンバーはリーダーが忙しいことを知っています。だからこそ、リーダーが時間を作ってくれたことにコミュニケーションと信頼感が生まれるのです。 

③事件は現場で起こっている

超有名な大企業であっても、最終的な消費者は一般人です。トヨタ自動車は、車を買ってくれる消費者がお客さんです。パナソニックは、洗濯機を買ってくれる消費者がお客さんなのです。仕事の形態がBtoBであったとしても、最終的には消費者であるお客さんがいることを忘れてはいけません。

リーダーが本社の会議室で『あーだこーだ』議論を重ねているだけで、本当に良いアイデアが生まれるでしょうか。マネジメントについても同じことで、現場の温度感、雰囲気、ニーズ、悩みや苦しみ、、、これらを肌で感じてこそマネジメントすべきことが見えてくるのです。

マネジメントの最大の目的は、組織に利益をもたらして社会貢献すること、です。この概念が分かっているマネージャーは、必ず現場に顔を出しています。会議室では何も生まれません。事件は現場で起こっていることを認識しましょう。 

さあ、現場に出かけよう

この記事を読んだリーダーは、早速現場に行くスケジュールを立てましょう。この記事を読んだ一般社員は、「たまには来てくださいよ」ってリーダーに連絡をしてみましょう。現場に顔を出さずに、マネジメントなんてできるわけがないのです。行動を起こすこと、行動に変化を加えることで、刺激的な毎日がやってくるはずです。