仕事ができるリーダーが率いているチームはメンバー全員が元気で活き活きしています。逆に、メンバーが下向き加減で元気のないチームのリーダーは、やっぱりどこか問題を抱えています。
メンバーのモチベーションに差があるのは、リーダーにどのような差があるのでしょうか。その差は、
メンバーの行動を勇気づけることができているかどうか
です。リーダーとして必須のスキルであり、決して難しいことではありません。今回は、行動を勇気づけることができるリーダーを目指すための方法をお伝えします。
行動を勇気づけることができるリーダーを目指す
リーダーが悩みを抱えているのと同じように、部下も様々な悩みを抱えています。チーム内でコミュニケーションがしっかり取れているチームでも、部下から率先して悩みを話すことは稀です。
つまり、リーダー自ら悩みを察知し、解決の糸口を見つけてあげなければなりません。
ここで重要なことがあります。1つ1つの悩みを聞き出し、解決するためのアドバイスを伝えてあげることも大切です。しかしそれ以上に、1つの行動を起こすだけで部下の悩みが小さいものになり、やがて気にならなくなっていきます。
それが勇気づけです。
部下が仕事の受注が伸びないことに悩んでいるのなら、『今の行動が間違っていないこと』を伝えてあげます。または、努力の先に必ず結果がついてくるものだ、と教えてあげるのです。
部下は背中を押してもらう言葉を待っています。リーダーのその一言で部下のモチベーションは高くなり、結果を出せる部下になっていくでしょう。
または、『最終的には俺が責任を取るから必死にやってこい』と声をかけてあげるだけで肩の力が抜け、自分らしさを発揮してくれることにもなります。
リーダーが細かいところまで指示を出すよりも、精神的な支柱になり、勇気づけてあげるだけで部下のモチベーションはかなり高くなるのです。
励まされているチームはモチベーションが高い
モチベーションが高いチームのリーダーは、部下に対しての勇気づけがしっかりとできています。一度観察をしてみると、その違いを感じることができるのではないでしょうか。
モチベーションが高いと必ず結果がついてきます。もし数字的な目標を達成できなかったとしても、部下は確実に成長をしていますから来年には結果を出せるようになります。それだけチームのモチベーションというのは大切なのです。
勇気づけは1時間の面談をするよりも1~2分の短いコミュニケーションが有効的です。「最近頑張ってるやん!」「この前、お客さんから褒められたよ」「前の資料、他の会社でも絶対活きるよ」といって短いキーワードが勇気づけになります。
勇気づけでやってはいけないこと
勇気づけでやってはいけないことがあります。リーダーとして勇気づけを勘違いをしないようにしていきましょう。
放置すること
お前なら大丈夫、と任せていることと放置していることは違います。部下の行動はよく観察をしておき、いつもと違うなと感じたら声をかけてあげるようにしましょう。
プレッシャーを与えること
お前ならできると伝えることが逆にプレッシャーになることがあります。勇気づけがプレッシャーになるかどうかは、受け取る人の個性によるものです。部下のことをよく知ることが大切です。
振り返りをしないこと
モチベーションが高いからいつか結果を出すだろう、と思っても振り返ることは大切です。PDCAサイクルはしっかりとまわして、部下個人としてだけでなくチーム全体での振り返りをするようにしましょう。
勇気づけはすぐできるリーダースキル!
いかがでしょうか。リーダーとして部下に勇気づけるのは、今すぐにでもできることだと分かったと思います。チーム運営に悩んでいるリーダーのあなた、早速身近にいる部下に軽く話しかけてみませんか?