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批判的であれ!クリティカルシンキングを鍛えてビジネススキルをアップさせよう!

物事を批判的に捉えることで、プロジェクトを正しくゴールに導くことができる思考法が「クリティカルシンキング」です。ビジネスの現場では活用範囲の広いクリティカルシンキングの考え方について解説します。

 

 

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキング(critical thinking)とは、批判的な考え方と直訳されます。「批判」の言葉だけで捉えてしまうと、物事に難癖をつけるだけのように勘違いされることもありますが、批判的に考えることで本質を見極めることを意味します。

つまり「これは本当に正しいのか?」と疑いながらビジネスに向き合うことで目的を見失わずにゴールに導くスキルがクリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングの事例を交えて解説します。

クリティカルシンキングの事例

私が経験した事例からクリティカルシンキングの活用法を解説します。

日報を出しなさい

営業職の方の中には、日報を日々書いている人もいるのではないでしょうか。そして、日報を書く理由が「書くように言われているから」だとか「ルールだから」と割り切っている人もいると思います。

クリティカルシンキングでは「日報を書く意味はあるのか?」と疑うところから始めます。日報が定例化している会社では、文章に心が入っておらず営業マンが適当に書いていることがあります。上司もしっかりと読むことはなく「部下に書かせなければいけないから」という理由だけで日々時間を割いていることがあります。

私が業務改善で携わった企業の中で、日報に毎日30分以上も時間を費やしている会社がありました。営業マンの人数は30人以上、それだけで毎日15時間以上の時間を使っているのです。私は外から見ているから日報の違和感に気づきましたが、本来は社内でクリティカルシンキングを活かして気付くべきコスト削減の事例でした。

30ページの企画書

私の会社では、普段からお付き合いのあるお客様に企画書を提出する際に30ページの企画書を作成していました。お客様も厳しい方で、一発でOKになることはなく何度も突き返されます。結果、予算が取れなくて失注に至ることもしばしばでした。

そもそも30ページの企画書に何の意味があるのか?とクリティカルシンキングを働かせます。

予算が取れるまでは目的と価値が記載された数枚のレポートで十分です。要は、何がしたくてどのような効果があるのかが明確に書かれていたらいいわけです。古い文化を継承して「企画書は分厚い方が価値がある」と勘違いしていたために無駄な時間をかけていました。

企画書に時間をかけないことで、提案までのスピードは格段にアップし企画の数も増えました。結果、お客様にも喜ばれることになります。

クリティカルシンキングを活かすことで「本来の目的は何か?」を考えながらビジネスに取り組むことができます。

クリティカルシンキングは、コンセプチュアルスキルを鍛えるための要素になります。ビジネススキルを全体的にアップさせるために、コンセプチュアルスキルの記事も参考にしてみてください。

 

 

クリティカルシンキングの鍛え方

ここからは、クリティカルシンキングの考え方について解説します。クリティカルシンキングを鍛える方法は、大きく以下の3つがあると思います。

  • 目的を見失わない
  • 先入観を取り払う
  • 正しい情報をインプットする

1つずつ解説していきます。

目的を見失わない

クリティカルシンキングを鍛える方法の1つ目は「目的を見失わない」です。

ビジネスには必ず目的があります。一生懸命に取り組んでいると、いつの間にか目的を見失い手段ばかりに頭を使うことがあります。クリティカルシンキングは批判的に物事を捉える方法ですが、目的は変わらないことが重要なポイントです。つまり、目的を見失ってしまうとクリティカルシンキングを活かすこともできなくなるのです。

今自分が取り組んでいる仕事のゴールはどこにあるのか?と常に頭で意識しながら取り組むことが大事です。鍛え方と言うよりもむしろ、クリティカルシンキングの基礎になる部分だと認識してください。

先入観を取り払う

先入観を取り払うことは容易ではないかもしれませんが、クリティカルシンキングの肝になる部分です。

人間には誰しも先入観があり、ビジネスの現場では特に気づかないことが多いです。先入観を取り払うためには「なぜ」「どうして」と問いかけ続けることが大事です。

今この記事を読んでくれているあなたの目の前には何がありますか?一度問いかけてみてください。これは癖付けなければなかなか身につかないものなので、今すぐに試せるところから実施して欲しいと思います。

ちなみに今、私の目の前にはミスタードーナツの箱があります。「なんでミスターなんだろう?ミスでもミセスでもなくて?」とか「この箱の形になったのはいつからだろう?そもそも箱より便利な袋もあるのでは?」とかですね。当たり前のように感じていたものを疑うことでクリティカルシンキングは鍛えられます。

正しい情報をインプットする

情報は正しくなければクリティカルシンキングは活かせません。日ごろから正しくて新鮮な情報を取り入れるようにしましょう。クリティカルシンキングを活かして批判的に捉えていくことと、情報を誤って伝えることには大きな差があります。

実際、クリティカルシンキングを上手く活用している人は、浴びるように日々情報を取り込んでいます。情報をインプットすることはビジネスの全てに通じます。

クリティカルシンキングと比較されやすい考え方にロジカルシンキングがあります。どちらの方が大切ではなく、どちらも組み合わせて考えるべきだと私は思います。クリティカルシンキングで物事を批判して考え、ロジカルシンキングで物事を組み立ててい行く。思考の構築のためには、どちらも重要なビジネススキルになります。

専門的知識の注意点

前段で解説したようにクリティカルシンキングを鍛えるためには正しい情報のインプットが不可欠だと思います。専門的な知識を学ぶことで、物事がクリアに見えるようになり批判的に捉えるポイントが見えてくるようになります。

ただ注意しなければいけない点もあります。それは専門的な知識を学ぶことでクリティカルシンキングの考えが偏ってしまうことです。

情報のインプットが増えれば思考の道標を立てやすくなるのですが、広い視野で物事が考えにくくなる場合があるのです。ニュースや本から情報をインプットする時には、様々なジャンルの情報を対象にすると良いと私は思います。

まとめ:クリティカルシンキングを正しく使おう

クリティカルシンキングは批判的に物事を捉えるスキルですが「文句をただ言い続ける」スキルではありません。そのためにも目的を見失わないことが大切なのです。

一つ上のビジネススキルを身に着けて、成長のステップアップを続けましょう。